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2021.05.26 Upload

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未来を創造する技術とアイデアが結合する、都市を舞台にしたテクノロジーアート展「Media Ambition Tokyo 2021」が開催

シナスタジアX1 - 2.44

最先端のテクノロジーカルチャーを実験的なアプローチで都市実装するリアルショーケース「Media Ambition Tokyo 2021」(以下MAT)が、東京・六本木を中心にオンライン会場も併せて6月8日(火)まで開催中。

今年で9回目を迎えるMATでは、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドな展覧会として、最先端のアートや映像、音楽、パフォーマンス、トークショーなどが集結。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されたことで、当初予定されていた4月27日(火)~5月23日(日)の会期を5月12日(水)~6月8日(火)に変更した。六本木の「東京シティビュー」をメイン会場としながら、オンラインでもコンテンツの配信や作品情報の公開が行われている。

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参加アーティストは、落合陽⼀ / 水口哲也 / 脇田 玲 / WOW/ 西條鉄太郎 / シナスタジアラボ feat. evala/藤井直敬 / 南澤孝太 / MES / OPEN MEALS /市原えつこ × 渡井大己 / ⼩野澤 峻 / 会⽥寅次郎など。MATではおなじみの作家に加え、次世代の日本のテックアートシーンを支えるアーティストたちも集結。世界で活躍するさまざまな分野のイノベーター・企業が参画しており、多彩なプログラムが拡大・増殖している。

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<仮想通貨奉納祭・サーバー神輿>
アーティスト:市原えつこ + 渡井大己
作品概要:「神事のアップデート」をテーマに、世界中から仮想通貨を集めてリアルタイムに神輿に反映させ、集まった仮想通貨は「土地の豊穣」のために再分配する都市の新たな祝祭や伝承をつくるプロジェクト。世界中から仮想通貨を奉納できるシステムを搭載した「サーバー神輿」により、土地に祝福をもたらす儀式を行う。着金に反応して神輿に搭載された大量のLEDファンが回転しながらギラギラと発光し、人工知能が音声合成した祈りの言葉が爆音で鳴り響き、神輿の担ぎ手のバイブスを上げる「ワッショイ・セレブレーション機能」が発動する。MATではArtStickerバージョンとして登場。Stickerでの投げ銭に応じてインタラクションし、バーチャル空間にも影響を及ぼすハイブリッド型神輿のプロトタイプを実験的に発表する。

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<シナスタジアX1 - 2.44 波象(Hazo)>
アーティスト:シナスタジアラボ feat. evala (See by Your Ears)
作品概要:シナスタジアラボが開発する、共感覚体験装置。44の振動子を組み込んだ装置に身を委ねると、音と振動、光が全身が包み込み、体験者が抱く「心象」そのものが、アートとなる。本作品は「波象(Hazo)」をテーマに、サウンドアーティスト evala (See by Your Ears) を招聘。禅や瞑想をモチーフとして、聴覚、触覚、視覚の組み合わせによる、新たな共感覚(シナスタジア)作品を提案する。

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<SOCIAL DISTANCERS -VIRAL INFECTION->
アーティスト:西條鉄太郎
作品概要:センサーとプロジェクターを用いた、人の動きに合わせ動的に生成されるオーディオ・ビジュアル空間作品。プロジェクターの映像は体験者に対して正面の壁と床面に対して投影される。ウイルスの感染と増殖をモチーフにしており、自らの足元で拡散していく映像イメージを体験できる。我々ヒトをはじめとした生物の細胞に感染し、そのシステムをハックすることで増殖するウイルスの非生物的ふるまいと、体験者の非線形のふるまいが混沌としたセッションを生み出す。

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<Fragment Shadow>
アーティスト:笠原俊一 × Kezzardrix × 比嘉 了
作品概要:本作品は、映像投影空間に鑑賞者の身体が入ることで生まれる影の作品である。Fragment Shadowは複数プロジェクター映像が合成される巨大な投影空間において、幾何と色彩を高精度に計算することで、光を遮断することで生まれる影の色彩を計算し、影として投射される身体表現を物理的に変化させる。その影は物理現象そのもので、無限の解像度で遅延は一切無いゆえに、圧倒的なリアリティで自己の投射を生み出す。鑑賞者の影は予期せず分断され、色彩を伴ったグラフィックとして再構成される。影の中に映像が流れ、逆に自分の影が映像の中に入るような視覚体験を得る。鑑賞者はそうした分断・再構成される影を前にして、それでも「自分」であると感じ、その自分に起こった変化を体感する。これは影という最も基本的な自己を投射する存在を異質化することで、変容した自己投射と自己の相互作用を可能にする“インタラクティブ”な作品である。

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サイバー和菓子
アーティスト:OPEN MEALS
作品概要:かつて日本人は、四季の移ろいを繊細に感じ取り、「和菓子」という、食の芸術を生み出した。時は令和。地球の気候は乱れ、人々は都市に移り住み、自然に寄り添う暮らしは失われて久しい。「サイバー和菓子」は、気候変動がもたらす未来を、食を通して思索するプロジェクト。気象データから生成された和菓子を味わう時、私たちは、自然を、和菓子という食文化を、どう捉え直すだろうか? 本プロジェクトは、デザイナー、和菓子作家、気象専門家、エンジニア、伝統工芸士など領域を超えた共創により開発された。「風速・気圧・気温」のデータを、「形状・高さ・色」に変換するアルゴリズムを作成し、3Dプリンターで実際に食べられる和菓子を出力し提供する。気象庁の蓄積する過去の気象データや、環境省の予測する未来の気象データから、特定の日の和菓子を生成することも可能である。

展示会場「東京シティビュー」でのオフライン体験に加え、<MAT2020>で試験的導入を試みた “eMAT” を改めて始動。オンライン体験の拡充を行なっている。

公式サイトのオンライン会場では、最新情報や作家情報をはじめ、作品が持つ魅力やメッセージ性を最大限に体験できるデジタル空間を目指し、今年のMATを盛り上げる展示作品だけにとどまらず、作品に託した想いや制作秘話などが聞ける作家インタビューや、気鋭のアーティスト同士のトークセッション、歴代作品のアーカイブなど、新たな角度で作品や作家をフォーカス。MAT2021ならではの体験ができるオンライン配信コンテンツが用意されている。

また、東京・目黒では、MATの常設ギャラリー「MediaAmbitionTokyoGallery代官山」がオープンし、熱海では廃屋を利用したコミュニケーション実験スペース「ハコスコカフェ」をサテライト会場として作品展示と配信が展開されている。

開催概要
Media Ambition Tokyo 2021
【会期】2021年5月12日(水)~6月8日(火)
【会場】東京シティビュー
【住所】東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F
【料金】一般 2000円、高・大学生 1300円、4歳~中学生 700円、65歳以上 1700円(いずれも、平日当日窓口の場合)
【時間】10:00~20:00(最終入館 19:30)
【TEL】03-6406-6652
【公式サイト】Media Ambition Tokyo 2021
https://mediaambitiontokyo.jp/
【サテライト会場】
Media Ambition Tokyo Gallery 代官山[代官山]
ハコスコカフェ[熱海]

Top Image : ©シナスタジアラボ feat. evala (See by Your Ears)