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2021.01.22

知財ニュース

市民の行政参加、ネットで加速。バルセロナ発のシステムで政策議論が活性化

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何かとモヤモヤすることの多い昨今の政治ニュース。テレビやネットを見ながら、物申したくなってしまう人も多いのではないでしょうか?でも一体誰にどうやって意見を言えば良いのかもわからず、SNSでつぶやいて終了…というケースもあるように感じます。

そうした“市民の声”を政治に反映させる仕組みが、ネット時代にぴったりの形で普及してきています。スペイン・バルセロナが発祥のオンラインシステム「デシディム」です。

バルセロナなどで使われる公用語、カタルーニャ語で「決める」という意味を持つデシディムは、自治体の予算や政策、まちづくりに住民の意見を反映させるための仕組み。舞台はオンラインの画面上で、行政が示した提案に対し市民が投稿した意見や質問が次々と表示され、それらを見た別の市民や行政の担当者による返答なども投稿される。住民の声を郵送などで集約する従来のやり方と違い、画面上で双方向の議論ができることが大きな特徴だ。

2016年に運用開始されたこのシステム。素晴らしいのは同システムの設計図が無料公開されていることで、これまでに世界60以上の都市・地域・機関が採用しているとのこと。日本では2020年10月に兵庫県加古川市が導入し、このシステムにあがってきた声を市政に反映すべく、具体的な議論が進められているようです。

奇しくもデジタル庁新設を間近に控えた日本。市民の政治参加も、このようなシステムを通じて気軽かつ効率的に促進されると良いですね。

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