No.472

2021.11.01

限りなく人間に近いビジュアルを持つバーチャルヒューマン

coh(コウ)

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概要

「coh(コウ)」とは、人間に限りなく近いビジュアルと動きを持つバーチャルヒューマン。AR(拡張現実)の世界やデジタルオンライン上に存在し、動く・話す・表情や仕草を変えるなど、人間のような情報伝達をクラウド上で高解像度・リアルタイム生成で行うことができる。機械やインターフェースに話しかけることに違和感を持つ人は少なくないが、cohは人に話かけるような自然な感覚で、ユーザーが機械の操作やサービスを受けることができる。コミュニケーションやエンターテインメントでの活用や、ライフスタイルなどを発信する3Dモデルとしての活躍も見込まれ、人と機械の距離をさらに近づける存在となることが期待される。

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実現事例 実現プロジェクト

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日本科学未来館「HYPER LANDSCAPE」

「coh」が、日本科学未来館とコラボレートした実証実験「HYPER LANDSCAPE(ハイパー ランドスケープ)」に2021年3月11日~3月14日の期間登場した。「HYPER LANDSCAPE」はスマートグラスを通してのみ鑑賞可能なデジタル展示。スマートグラスを装着して館内を歩くだけで、今いる場所や向いている方向を自動的に特定し、適切なコンテンツを表示する。未来館のシンボル展示である世界初の有機ELパネルを使った地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」の周りを人工衛星が飛び回ったり「coh」が目の前に現れたりと、デジタル空間にある「もうひとつの日本科学未来館」を創り出した。

なぜできるのか?

5G MEC技術の活用

cohのビジュアルや動作を実現する基盤として、KDDIの5G通信環境に構築されたMEC (マルチアクセスエッジコンピューティング)技術を活用している。MECは、通信サーバーをユーザー端末の近くに分散配置し、ユーザーの近くでデータ処理を行う技術。5G MECの活用により、5Gの高速な通信速度を維持しながら大容量のデータ通信・処理ができ、cohの低遅延な表示を可能にしている。

リアルタイムなクラウドレンダリング

3DCGや動画のイメージ処理を行うコンピュータ作業であるレンダリングを、5G MEC基盤のクラウドサービス上で実施。5G MEC基盤のクラウド上では高速かつ大容量の通信が可能なため、リアルタイムで高解像度なグラフィックが処理できる。また、ユーザー端末近くのネットワークを活用するため、スマートフォンなどでもリアルタイムで精密な描画処理を実現する。

MASTER MODEL技術の活用

cohの制作には、⽇本初のバーチャルヒューマン企業であるAww(アウ)が保有する「MASTER MODEL」技術を活用。MASTER MODELは、バーチャルヒューマンを設計する際の基礎技術が集まった設計図のようなもので、Awwのバーチャルヒューマンにも使用されている。Awwは、2020年4月より他社のバーチャルヒューマン開発・運用・プロデュース事業を開始しており、cohの開発にもMASTER MODELが用いられている。

相性のいい産業分野

IT・通信

人の代わりに説明・案内を行うバーチャルヒューマン

アート・エンターテインメント

ARやVRと組み合わせ、イベントやゲーム、アトラクションへ活用

生活・文化

インフルエンサーとしてライフスタイルやファッションを提案

旅行・観光

屋内外問わず観光スポットで歴史や由来を説明する案内人

AI

人の動作や対話、思考をAIに機械学習させ自立したバーチャルヒューマンを開発

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © KDDI 株式会社

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