Argus II

「Argus II」(アーガスII)は、失明患者の視覚を回復させるデバイスシステム。視力が落ちた患者の眼の網膜に移植された電子インプラント(人工網膜)に映像の電気信号を送ることで、視覚機能を改善する。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を通じた視覚再生医療とは異なり、医学・工学が連携した医工学的なアプローチであることが特徴的である。将来的には、バイオ義眼(バイオニックアイ)として普及することで、網膜色素変性症(光受容体の消失で失明に至る稀な遺伝性疾患)患者や視力の極端に落ちた人に視覚を取り戻させ、生活の質向上に貢献できると期待されている。
「Argus II」は、人工網膜とビデオレコーダーの通信をコンピュータで制御することで視覚を再生する。
Argus II Retinal Prosthesis System (2012)