No. 306 体験を共有できるハプティクス・ウェアラブルデバイス

IoANeck(IoAネック)

IoANeck(IoAネック)とは遠隔地の人と情報・視点の共有と身体的伝達交換ができるウェアラブル機器。前面に搭載した端末で映像やコンテンツを複数人同時に送受信でき、またコントローラーを通じてIoAネックを振動・発光させることで言語に頼らず身体に直接働きかける指示を出すことができる。身体にフィットするデザインと機能で、人間とテクノロジー・AIが一体化し時間や空間の制約を超えて相互に能力を強化するIoA(Internet of Abilities:能力のネットワーク)の基盤技術となることが期待されている。

なぜできるのか?

体感でユーザーの意思を伝達

前面の端末によるデータ共有・写真撮影・多言語翻訳といったコミュニケーションに加えて、首に装着したデバイスの振動や発光によるハプティクス(振動、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックを得るユーザーインターフェース技術)でユーザーは意思を伝えることができる。様々な現場を想定した、言語を必要としない情報共有や指示・判断が可能となる。

人間工学に基づいたデザイン

工場見学や施設案内、観光体験や商談など、様々な長時間の装着シーンに耐えられるよう人間工学に基づいたウェアラブル設計が施されている。

「IoA仮想テレポーテーション」の推進

IoAとは東京大学大学院教授・暦本純一氏が提唱する、ネットワークを介して人とテクノロジーが融合し、意識や能力を拡張する未来社会基盤。IoANeckを開発する凸版印刷は、様々なIoAデバイスやクラウドを利用し、移動距離・時間を超えて、自分がそこにいるかのような感覚で遠隔体験ができるサービス「IoA仮想テレポーテーション」を根幹に据えた遠隔ビジネスを推進している。

相性のいい分野

製造業・メーカー
騒音で音声のコミュニケーションが困難な場所での意思伝達
メディア・コミュニケーション
身体へのアクションを利用した遠隔プレゼンテーションによる商談
旅行・観光
遠隔でも複数人がスムーズに情報を受け取れる観光体験や工場見学
住宅・不動産・建築
遠方からでも気軽に体験できるショールーム見学
医療・福祉
視覚・聴覚・言語にハンディキャップのある人のための情報伝達ツール

知財情報

主な知財ホルダー:凸版印刷株式会社/暦本純一

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

松岡 真吾 Shingo Matsuoka
副編集長 / 知財図鑑

1991年岐阜県岐阜市生まれ。東京多摩地域のカルチャーを扱う紙媒体の編集と映像制作、企業や行政・大学等のWEB/グラフィックコンテンツの企画ディレクターを経て知財図鑑に加入。映像を中心としたアートや印刷物、ローカルな街、飲酒にまつわる文化と技術に興味がある。