ANA（全日空）は、2025年6月13日より、国内線および国際線の機内Wi-Fiサービスを拡充し、全クラス無料で動画視聴が可能な高速インターネット環境を提供開始する。

これにより、国内線ではYouTubeなどのストリーミング配信を利用した動画視聴サービスが、全クラスで無料で利用できるようになる。さらに、国際線の機材も2025年8月より順次改修され、ビジネスクラスに加えて全クラスでの動画視聴サービスが無料で提供される。

ANAは、2024年8月から国際線ビジネスクラスのWi-Fi無料化を開始し、同年10月からはプレミアムエコノミー・エコノミークラスのテキスト通信無料化を実施してきた。今回のWi-Fiサービス拡充により、さらに多くの乗客が機内での時間をより充実したものにすることができるようになる。

国内線では、2025年6月13日から通信帯域を大幅に拡大し、YouTubeやNetflix、Amazon Primeなどのストリーミングサービスを通じて、動画視聴を可能にする。対象となる機材は、Dash 8-400を除く国内線機材やA320neo（146席）国際線機材が含まれる。

国際線においては、従来休止していたB767-300ER（202席）機材に最新のインターネット機器を導入し、2025年8月より順次サービスを再開する予定だ。改修後、全クラスでストリーミング配信を利用した動画視聴が無料で提供される。

さらにANAは、この取り組みを一過性のものとせず、今後導入される新造機や既存の機材も順次最新のシステムへ更新していく計画。2030年末までには、国際線の8割以上の機材で「全クラス無料・高速インターネット環境」を実現するという目標を掲げている。

なお、ストリーミングサービスを利用するには、Amazon PrimeやHulu、Netflixなどの有料動画配信サービスに対してお客様自身で契約する必要がある。また、長年提供されていた個人シートモニターを搭載しない国内線機材でのオーディオサービスは、6月末をもって終了予定となっている。

ANAは、今後も機内でのサービス向上を目指し、地域を問わず快適な空の移動を提供することを目指す。

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Wi-Fi・ エンターテインメント（ANA）

Top Image : © ANA