JALが開発に参画、翼と胴体が一体化した次世代ジェット旅客機
Z4

概要
「Z4」は、米国の新興航空宇宙メーカーJetZero(ジェットゼロ)が開発を進める、翼胴一体形状(BWB:Blended Wing Body)を採用した次世代中型ジェット旅客機。従来の「細長い円筒形の胴体に主翼が付いた構造」を刷新し、翼と胴体をなだらかに一体化。機体全体で効率よく揚力を生み出すことで空気抵抗を大幅に低減し、現行の中型機と比較して最大50%の燃費改善と運航コスト削減を目指す。
標準座席数250席、航続距離約9,300kmクラス(東京〜米西海岸直行可能)を想定し、2027年の実証機初飛行、2030年代初頭の実用化を計画。2026年7月には日本航空(JAL)が初期開発段階からの参画と運航・整備・設計面での包括的協業を発表している。

なぜできるのか?
座席数250席の翼と胴体が一体化した機体
翼と胴体が一体化した革新的な翼胴一体形状「BWB:Blended Wing Body」を採用。現在の商用ジェット機に比べて最大50%少ない燃料で飛行することができる。標準座席数は250席、航続距離約9,300kmクラスで東京から北米西海岸などの中長距離路線に対応可能な航続距離を想定。客室は、従来の航空機とは異なる広々とした空間により、乗客や乗務員に快適な客室環境を提供する。独自の形状でありながら、既存インフラを活用しやすい設計を目指し、高い実用性を兼ね備えた設計となっている。特別な改造や高額な費用を必要とせず、乗客の搭乗効率を最適化する。
2030年代初頭の実用化を目指し、米国の航空宇宙企業が本格的な飛行に向けて注力
JetZeroは、2020年代に設立された、次世代の民間・防衛用航空機を開発する米国の航空宇宙企業。同社は、主要なメーカーや技術プロバイダーと提携し、革新的な技術と米国ならではの優れた製造能力を駆使して、航空の未来を切り拓くことに取り組んでいる。同社が開発するこの次世代の機体について、開発チームは、2027年頃の技術実証飛行を目指しており、2030年代初頭の実用化・商業投入を目指している。
JALが開発に参画し、運航・整備・設計の各面で協業に合意
日本航空株式会社(JAL)が開発に参画し、運航・整備・設計の各面で協業することに合意したと2026年07月21日に発表している。機体開発の初期段階からJALが長年培ってきた運航・整備ノウハウを反映させ、2030年代初頭の実用化・商業投入を目指し、航空業界が掲げる2050年CO2排出量実質ゼロの達成を目指すとしている。同社は、このジェット機の優れた環境性能と経済性に着目し、将来の機材戦略における有力な選択肢としてこのプログラムへの参画を決定したのだという。主にJALの運航、客室サービス、機体整備、およびグランドハンドリングにおける高度な知見・要件を、設計初期段階から「Z4」のベースライン仕様へ反映するための協議・検討を行う。また、BWB機の導入を見据え、既存ゲートの運用方法や、効率的なグランドハンドリングに関する共同検討や将来的なMRO(整備・修理・オーバーホール)事業体制の検討もされるとのこと。JetZeroは、日本のエアラインの高度な知見を取り入れることで、機体の実用性と安全性を極限まで高めることを目指す。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。 詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。 Top Image : © JetZero





