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2024.05.08

知財ニュース

ソフトバンク、ARナビゲーションとリアルタイムARの実証実験に成功―福岡PayPayドームで新たな観戦体験を提供

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ソフトバンクは、2024年4月3日と4日に福岡PayPayドームで開催された福岡ソフトバンクホークスのホーム開幕戦において、VPS(Visual Positioning System)およびBLE(Bluetooth Low Energy)によるマルチセンサーを活用したARナビゲーションと、4G/5GネットワークおよびBLEによるマルチネットワークを活用したリアルタイムAR演出の実証実験を実施し、成功したことを発表した。

これにより、今後、大規模なスタジアムやアリーナにおいて、座席や部屋まで精度の高いARナビゲーションを行ったり、来場者のスマートフォンなどに応援コンテンツを一斉に表示させるような演出などが可能になるという。

今回実施された実験は2つ。実験では、ARアプリをインストールしたスマホを有線で接続したXREAL社のARグラス「XREAL Light」が観客に装着された。

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実験の1つ目は、VPSとBLEによるマルチセンサーを活用したARナビゲーション。

PayPayドームの通路に複数のパネルとBLEビーコンを設置し、実証実験参加者がパネルに近づくと、BLEビーコンが送信した信号により速やかにおおよその位置情報を測定。ARグラスを通してVPSでパネルを認識することで、より精度の高い位置情報を測定するというもの。

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実験では、測定した位置情報に基づきパネルのホークファミリー(福岡ソフトバンクホークスの球団マスコット)がARで現れ、参加者がそれらにハイタッチすると観戦席までのナビゲーションがARグラスに表示される。通路に設置した複数のパネルで同様に表示される道順に従って進むことで、参加者が目的地であるスーパーボックスまで到着することが可能になり、VPSとBLEを組み合わせることで、屋内であっても速やかに精度の高い位置情報を測定できることが実証された。

2つ目は、4G/5GネットワークとBLEによるマルチネットワークを活用したリアルタイムAR演出。

BLEビーコンを設置するとともに、その信号が届かないデバイスには4G/5Gネットワークを利用することで、複数のデバイスが同時に演出開始信号を受信できるかという実証実験を行った。

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コンテンツをあらかじめスマホに保存しておき、試合の5回裏終了後に、4G/5GネットワークとBLEの双方から演出開始信号を送信。送信した演出開始信号に基づき、参加者はグラウンドでの演出時に、ARグラスを通してリアルタイムにAR演出を見ることができたという。これにより、4G/5GネットワークとBLEを組み合わせることで、複数のデバイスが同時に演出開始信号を受信できることが確認された。

同社は、今回の実証実験で得た知見を生かして、PayPayドームのスマートスタジアム化を促進し、観客の観戦体験のさらなる向上を目指していくとしている。

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Top Image : © ソフトバンク 株式会社

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