No. 104 子どもからお年寄りまで、排尿タイミングをお知らせ

DFree(ディー・フリー)

DFree(ディー・フリー)は、排尿前後のタイミングを予測・通知するデバイスである。専用アプリにデータを送信する本体部と、下腹部に装着するセンサー部で構成されており、超音波を用いて膀胱の膨らみを計測する。尿のたまり具合を10段階でリアルタイムに表示するなど、計測したデータはスマートフォンの専用アプリで確認できるため排尿傾向の分析にも役立つ。また、予め設定した数値を越えると通知が届く機能を備えており、介護や医療現場での導入が進んでいる。

なにがすごいのか?

  • 安全な超音波を用いた計測方法
  • 測定姿勢を問わないウェアラブルデバイス
  • 専用アプリとの連動で排尿傾向を分析

なぜ生まれたのか?

急速に高齢化が進む日本では60歳以上の高齢者の約78%がなんらかの下部尿路症状を有すると言われており、潜在的に排尿に関して悩みを抱えている人が多いと予測される。トリプル・ダブリュー・ジャパン社は早期より排尿トラブルを解決することが重要な課題であると考え、バイタルテクノロジーですべての人が人生をいきいきと楽しめる世界をつくりたい、という思いでDFreeは誕生した。

CEOの中西敦士氏自身の「トイレに間に合わなかった」という原体験に基づいており、排泄が間に合わなくて恥ずかしい思いをする人をなくしたいとのとの想いからプロジェクトをスタート。「便が自動的に体内でビニールのようなものにラッピングされて出てきたらどうか」など様々な議論を経て、排泄はなくせないが予測ならできるのでは、と現在のプロダクトにたどり着いた。

なぜできるのか?

4つの超音波センサー

センサー部には4つの超音波センサーが内蔵されており、上下4方向に超音波が出る仕組みになっている。尿がたまることによって水風船のように形が変わる膀胱の膨らみをリアエルタイムに計測する。また、使用される超音波はエコー診断にも用いられており、高い安全性を持つ。

専用アプリと連動し、リアルタイムにモニタリング

計測した膀胱の膨らみ具合をデータ処理し、リアルタイムに10段階で表示する。平均排尿間隔や回数を記録できるため、ユーザーの排尿傾向の分析が可能。また、設定したラインを越えると排尿前(そろそろ通知)と排尿後(でたかも通知)を知らせる通知機能も備わっている。

相性のいい分野

医療・介護
高齢者や障害者など、自力での排尿が難しい人たちの介助。スタッフは通知機能により排尿介助が必要なタイミングを把握することができ、オムツの交換回数の削減や皮膚トラブルを軽減
教育
自分で尿意を感じることが難しい子供でも排尿タイミングを知ることができ、トイレの習慣化をサポート
ウェルビーイング
意識的に適切なタイミングで排尿を行うことで、心身ともに健やかな生活を過ごすQOLの向上

知財情報

主な知財ホルダー:トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

荻野 靖洋 Yasuhiro Ogino
Technical Director / Konel Inc.

1985年静岡県生まれ。幼少期から高校生までをアムステルダムで過ごす。フリーランスエンジニアとして活動する傍らで、Konelを共同創業し、WEB/インスタレーション/AI/ロボットなど幅広い技術分野の開発・ディレクションを手がける。宇宙・食・脳波など、まだまだ未開拓なテクノロジーに関心がある。 誰にも仕組みがわからない物を作りたいと考えている。


知財ライティング: 松崎 啓