No. 123 楽器演奏者にしかわからない感覚を見える化

演奏者実感と音響特性の差異に関する分析

フルートの材質の違いと演奏者の感じ方の関連性を検証することにより、演奏者本人にしか分からない違いの原因を探った実験研究。複数の演奏者に対して材質や構造の異なるフルートを渡して演奏させ、回答フォームから吹奏感と音色に関する主観データを集めた。一元配置分散分析(ANOVA、3つ以上の標本の平均を比較する統計分析)を使うことで統計的有意差があると判定し、その結果、演奏者は、演奏音の音響分析には現れない何らかの要因により、材質の違いをわずかに感じているらしいということが実験的に明らかになった。同様の試みにより、演奏者の心地よさに配慮した楽器・音作りなどに活用されると期待される。

なにがすごいのか?

  • 主観的感情の原因を客観的指標から推察

知財情報

主な知財ホルダー:九州大学鏑木時彦研究室、枝美穂子

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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知財ハンター

Mitsuhiro Odaka
小髙 充弘 Mitsuhiro Odaka
Media Artist / Konel Inc.

1991年生、神戸出身。学士(医学,理学)。広義の「感染」に関するメディアアート制作を行う。病原体、行動、モラル等が、複雑に跨ぎ合うつながり構造の上を拡散・極性化する現象に関心がある。その関心の下で、データによる予測可能性を超えた逸脱的な意味付けの内部に人間が人間たる規定要因を探したり、疎外された逸脱主体と他との交流の回復がありうるのか探ったりしている。