No. 135 AIでダンスの著作権マーケットを作るシステム

GESREC(ジェスレック)

GESREC(ジェスレック)は、AIでデータ化されたダンスや振り付けが著作権として取り引きされるマーケットを構築する世界初の仕組み。動画から3Dモーションを抽出するAIと、類似する振り付けを検知するAIを同時に開発し、ダンサーや振付師のクリエイティビティの発展に貢献することを目的としている。この2つのAIは、今後振付のマーケットプレイスをグローバルに展開し、ダンサーや振付師のつくりだす価値を飛躍的に引き上げていくうえでのキーテクノロジーであるとの認識の元、サービスローンチされた。

なにがすごいのか?

  • サイトに登録されたダンスをAI解析でデータ化・保存
  • 類似する振り付けを検知し使用を把握するAIの開発
  • ダンス・振り付けに著作権の概念を付加
  • ダンサーらの新たな収入源として大きな新市場を作る可能性

なぜ生まれたのか?

Youtubeなどの動画メディアが存在感をもつ今、ダンスへの注目がこれまで以上に集まっている。しかし一方でダンスに対する権利は明確でなく、独自性の定義・主張、利用状況の把握、利用を許可する仕組みや対価をどうするかなど、多くの障壁があるのが現状だ。GESREC(Gesture + Recognition:ジェスレック)は、そうした課題を解決し、世界中のプロダンサーや振付師の生み出したアートが認められ国境を越えて広がっていくことを目指して開発された。

なぜできるのか?

ダンスを客観的な指標にするためのAI

ダンスとその振り付けをいかに客観的な指標へと展開し、管理しつつ普及させられるかが重要なカギとなるため、動画から3Dのモーションを推定・抽出してデータ化するAIと、3Dモーションを分類し、著作権利用を検知するAIを同時に開発。

相性のいい分野

エンターテインメント
動きを主体としたお笑いのネタや劇団のオリジナル演目の権利管理
ウェルビーイング
高齢者施設のダンスエクササイズのサブスクリプションサービス
ヘルスケア
手話を正確なデータで繰り返し学ぶことが可能
フード
門外不出のシェフの技を動画で学べるオンライン料理スクール

知財情報

主な知財ホルダー: マイクロエンタテインメント株式会社

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

小髙 充弘 Mitsuhiro Odaka
Media Artist / Konel Inc.

1991年生、神戸出身。学士(医学,理学)。広義の「感染」に関するメディアアート制作を行う。病原体、行動、モラル等が、複雑に跨ぎ合うつながり構造の上を拡散・極性化する現象に関心がある。その関心の下で、データによる予測可能性を超えた逸脱的な意味付けの内部に人間が人間たる規定要因を探したり、疎外された逸脱主体と他との交流の回復がありうるのか探ったりしている。


知財ライティング: 丑田美奈子