No. 163 ブラウザでのインタラクションを加速する音のAPI

Web Audio API

Web Audio APIは、ブラウザ上で音声を扱うための強力で多機能なシステム。JavaScriptで制御でき、HTML/CSS、canvas 2DやWebGL 3DのグラフィックスAPI、Tone.js、p5.jsなどと相性が良い。視覚と聴覚を使ったインタラクティブコンテンツをブラウザ上で作成しやすくなると期待される。

なにがすごいのか?

  • ブラウザ上での音の動的生成
  • フィルタリング処理やエフェクト加工、波形のビジュアライゼーション
  • 5.1チャンネルまで対応

なぜ生まれたのか?

ブラウザ上で単に音を再生するならば、HTMLのaudioタグや、プラグインを利用してJavaやFlash経由で音を出す方法で事足りるが、正確なリズムで複数の音を連続的に再生するといった高度な操作はこれらの方法では難しく、より柔軟に音を出せる方法が求められていた。

violent-theremin

参考:「violent-theremin」(画像クリックで別タブにて再生)

なぜできるのか?

Web Audio API インタフェース

28のインタフェースと関連するイベント(JavaScript による音声処理や、立体音響加工、可視化など)が付属。

相性のいい分野

エンターテインメント
ブラウザゲームでインタラクティブに音を再生する
ウェルビーイング
視覚障害者など向けに音声案内やサウンドガイダンスが盛り込まれた行政サービス
デジタルコンテンツ
Interactive Evolutionary Composition (IEC)により訪問する度に異なる様相を呈するウェブサイト

知財情報

主な知財ホルダー:World Wide Web Consortium (W3C) Audio Working Group

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

上妻 優生 Yuki Agatsuma
Creative Engineer / teamLab Inc.

1989年茨城県日立市生まれ。民藝、陶芸、落語、民族音楽などに自分のルーツを感じながら、デジタルアートや、視覚芸術、舞台芸術等を含めた広い意味でのアートに興味をもつ。現在はチームラボでエンジニアとして活動。共感覚が生まれる仕組みや、生態系のメカニズムを解明しようとする取組み、衣食住をアップデートするようなテクノロジー全般に関心がある。


知財ライティング: 小髙 充弘