サイレンサ
サイレンサは、荏原製作所が開発した防音装置。従来よりもシンプルな構造でありながら、独自のシステムにより、優れた防音性・防振性・可動性を持つ。パネル枠、防振材、遮音パネルを組合わせることにより、床や壁などの固体伝播音も含めたあらゆる広帯域の音の吸音が可能である。コンサートホールの遮音扉、通気口、低温冷凍庫の扉など多様な場面への活用が期待される。
なにがすごいのか?
- 広帯域に対応した防音装置
- 多様な場面への導入可能性
- 素材を削ぎ落とすことによるコスト削減
なぜ生まれたのか?
サイレンサの開発において、従来、低周波音の消音と高周波音の消音はトレードオフの関係にあり、両方を実現することは難しかった。また、可動性に優れ、防振性も高く備えたようなサイレンサを開発することは容易ではなかった。荏原製作所は、これら一つ一つの課題に対して解決策となるような特許技術を複数発明し組み合わせることで、音環境の保全を徹底的に追究したサイレンサを開発するに至った。
発明の始まりは「厳つい防音扉」。