No. 176 世界中の目の不自由な人を救った、6点で表す文字

6点点字

6点点字は、指先の触覚により読み取る視覚障害者用の文字で、平面から盛り上がった横2×縦3の6つの点であらゆる文字や数字が表される。別名「ブライユ点字」とも呼ばれ、1825年に考案者であるルイ・ブライユ(仏)が16才の時に考案した。世界中の言語のみならず数学・理科・楽譜などの含めた表現が可能なため、国を超えて現在も広く活用されている。

なにがすごいのか?

  • 世界のあらゆる文字の表現が可能
  • 6つの点のシンプルな法則性で手軽に読み書きができる
  • 一般的な文字と併記使用されバリアフリーの促進に寄与

なぜ生まれたのか?

発案者であるフランス人のルイ・ブライユは、3歳の時に怪我がもとで目が見えなくなってから盲学校で勉強していたが、そこでは普通文字を浮き出させた本をさわって勉強しており、読み書きに不便を感じていた。そのことをきっかけに点字の研究を始め、16歳の時に、視覚障害者が自由に速く読んだり書いたりできる文字として「6点点字」を考案した。

なぜできるのか?

あらゆる文字の表現が可能

6点点字はアルファベット・日本語・中国語などの言語のほか、数学・理科・楽譜などほとんどの文字や符号を表すことができるため、日本を始め多くの国々で活用され、世界の共通言語として使用されている。

6つの点で構成されるシンプルな形態

6点点字は複雑な手順を必要とせず6つの点の組み合わせで構成されるため、作成や複製も比較的簡単にできる。点字用タイプライタやプリンタ、立体コピー機などの機械も開発されており、その手軽さは増している。

相性のいい分野

教育
目が見えない生徒も周囲と同じように勉強ができ、相互理解も進む普通文字・点字併記教材
アート
点字を解することでその内容が理解ができる点字アート、点字の凹凸を利用した絵画
デザイン
道路や施設、商品表示などへの点字併記によるユニバーサルデザイン

知財情報

考案者:ルイ・ブライユ

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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知財ハンター

丑田 美奈子 Minako Ushida
Writer / Konel Inc.

1982年神奈川県相模原市生まれ。ライター・プロデューサー・バックオフィサーの顔を持ち、活字と音楽をこよなく愛する。別名・最もテクノロジーから遠い超文系知財ハンター。彼女の琴線に触れる知財とはすなわち万人に届きやすい知財であることを意味する。未来を作る教育関連の知財や食関連など、実用性が高く生活に密着する知財を日々探している。