No. 309 現実と仮想を融合するMR会議システム

WHITEROOM(ホワイトルーム)

WHITEROOM(ホワイトルーム)とは、現実と仮想を融合するMR(Mixed Reality:複合現実)技術を活用し、アバターとリアルユーザーが空間を共有しながら会話ができる遠隔会議システム。専用アプリケーションに素材をアップロードして参加者を招待するだけで、ボイスチャットで会話をしながら素材を自由に操作することができる。3Dペンを使いホワイトボードに書くように空間にメモができ、現実の物体と3Dモデルを比較したり、現実空間にCGを原寸大で配置したりと、従来のビデオ会議では成し得なかった立体的な会議が可能となる。MR技術の特性を活かし、場所・距離を超えた未来のテレワークの形としての活用が期待されている。

なぜできるのか?

MR技術による空間の共有

マイクロソフトが開発しているヘッドマウントディスプレイ方式の複合現実ウェアラブルコンピュータ「HoloLens」や、iPhone、iPad等から有償の専用アプリケーションへアクセス。MR技術により、現実世界のユーザーと遠隔地のアバター・ユーザーが空間に入り混じり、会議のコンテンツを3Dで共有することができる。

様々なデータ形式がアップロード可能

3Dモデルやオフィスドキュメント、PDF、画像、動画など様々な形式のデータを空間上に配置することができ、アップロードした素材のリアルタイム操作も可能。さらに、3Dペンでの注釈や、映像のキャプチャ、話した内容の自動文字起こし、地形の3Dデータの生成などの機能も実装されている。

アバターを使ったコミュニケーション

参加者は、自身の顔写真からアバターを生成することが可能。また、アバターはその人の立ち位置や向いている方向、音声などをリアルタイムで反映しているため、現実空間のユーザーと仮想空間のユーザーが同じ場にいるような対面に近いコミュニケーションを取ることができる。

相性のいい分野

メディア・コミュニケーション
3Dホログラムを使ったプレゼンテーションや巨大な商品・プロダクトのイメージを伝えるための提案資料
医療・福祉
遠隔地での診察や、救急搬送時の情報共有
教育・人材
座学やビデオ画面だけでは補えない実習授業の遠隔化
住宅・不動産・建築
家具の購入や自宅のリフォーム時におけるリアルシミュレーション
アート・エンターテインメント
様々な時代の暮らしや地域を体験できるMRタイムマシン

知財情報

主な知財ホルダー:南国アールスタジオ株式会社

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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知財ハンター

松岡 真吾 Shingo Matsuoka
副編集長 / 知財図鑑

1991年岐阜県岐阜市生まれ。東京多摩地域のカルチャーを扱う紙媒体の編集と映像制作、企業や行政・大学等のWEB/グラフィックコンテンツの企画ディレクターを経て知財図鑑に加入。映像を中心としたアートや印刷物、ローカルな街、飲酒にまつわる文化と技術に興味がある。


知財ライティング: 大谷夏鈴