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2022.11.07

知財ニュース

河野デジタル大臣が等身大アバターロボに、現役閣僚で世界初の実証実験─アバターロボで予算委出席なるか

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国際電気通信基礎技術研究所と大阪大学は2022年10月21日、河野太郎デジタル大臣のサイバネティック・アバター(CA)の開発を発表する記者発表会を行い、年内に実証実験を行うことを発表した。現役閣僚をサイバネティック・アバター化するのは世界初となる。

開発したのは、国際電気通信基礎技術研究所(ATR) インタラクション科学研究所の宮下敬宏所長と、大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒浩教授らの研究グループ。石黒教授は、自身のアンドロイド「ジェミノイド」を開発するなど、ロボットを使ったアバターの研究開発を行っている。

9791c2cb9b36e208399fc9af77e5e781-thumb-554x590-58230 左:ジェミノイドTK(河野太郎大臣のアバター) 右:ジェミノイドHI-6(石黒浩教授のアバター)

本開発は、内閣府が主導し、科学技術振興機構(JST)が研究を推進するムーンショット型研究開発事業の一環。同事業では、多様な背景や価値観を持つ人々が、自らのライフスタイルに応じて多様な社会活動に参加できるよう、「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会の実現」を目標に掲げている。サイボーグやアバターの技術を高度に活用し、人の身体能力や認知能力、知覚能力を拡張するCA技術の研究開発を推進している。

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なお、この記者発表の場では、河野太郎デジタル大臣に酷似したサイバネティック・アバター(CA)が公開され、河野大臣自身がアバターを遠隔操作し、石黒教授らと意見を交換した。「CAは本人か、本人でないのか」という問題を多くの人々に問い掛けたとともに、CA社会における新たな社会規範を模索している。

近年、実用化に向けた法整備が急がれているサイバネティック・アバター(CA)。課題の解決には、社会制度設計の専門家だけでなく、一般の市民を交えて検討する必要がある。本取り組みが、CAの実証的な使用に向けた一歩となることに期待したい。

ニュースリリースはこちら

大阪大学大学院 基礎工学研究科 石黒研究室 公式サイト

Top Image : ©︎ 河野 太郎

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