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2021.10.08

知財ニュース

立体映像を手軽に撮影できる「Rememory Studio」が登場─アプリ連携でXRコンテンツの制作・販売が可能

リメモリー

XR関連事業を手がけるcuriosity(キュリオシティ)が、360度の立体映像であるボリュメトリックビデオを撮影できるスタジオ「Rememory Studio(リメモリースタジオ)」の運用を開始した。本スタジオは、2021年6月に提供を開始している立体映像のプラットフォームアプリ「Rememory」と連携し、同プラットフォーム上で、制作したAR(拡張現実)/VR(仮想現実)/MR(複合現実)コンテンツの配信・販売が可能となる。

Rememoryとは、現実の人物や場所を三次元デジタルデータに変換し再現する「ボリュメトリックビデオ」技術を活用し、立体映像の撮影・編集・視聴を可能にするコンテンツプラットフォーム。プラットフォーム上で、撮影した立体映像をARコンテンツとして編集して現実世界に映像を重ねたり、VRコンテンツとして仮想空間に再現することができる。6月のリリース以降、LiDAR付きのスマホとアプリがあれば立体映像が手軽に制作できるサービスとして提供している。

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今回開設されたRememory Studioでは、スマホ端末の撮影よりも高品質なコンテンツを作りたいクリエイター向けにグリーンバックのスタジオを用意。ボリュメトリックビデオの撮影には、映画などの3Dコンテンツ制作を手がける米Scatter社が開発した「Depthkit Studio」を活用する。Depthkit Studioとは、マイクロソフト社の開発キット「Azure Kinect」を組み合わせて開発された、PCやタブレットでボリュメトリックビデオ制作ができるツール。Depthkit Studioの活用により、大規模スタジオに比べてコンパクトな規模感で、手早く設営ができる。そのため今後は、Rememory Studioをイベントや小規模スタジオへ移動設置するなどの展開も想定しているという。

スタジオの撮影映像を用いたXR(AR/VR/MR)コンテンツの制作は、Rememory運営がユーザーへ背景・意図などをヒアリングし、運営サイドで制作する。ユーザー自身でも、オリジナルエフェクトや背景等の挿入が可能という。

制作したコンテンツは、Rememoryのプラットフォーム上のマーケットページで、有料販売または無料公開が可能。視聴者は、好きなクリエイターのコンテンツを選択して購入・視聴することができる。

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ボリュメトリックビデオスタジオでは、2020年にキヤノンが川崎に専用スタジオを開設。XRコンテンツの活用が進む中で、今後ますます需要が高まると想定されている。コンパクトで移動設置が可能なRememory Studioは、ボリュメトリックビデオ制作のハードルを下げ、活用を活性化すると期待される。

■ Rememory Studioの仕様 ※プレスリリースより抜粋

場所:東京都千代田区神田神保町(出張可能)
撮影可能範囲:2m×2m×2m
トラック:2トラックまで合成可能
撮影可能秒数:300秒(超える場合は要相談)
音声:同時収録(別収録したものの上書きも可能)
物体の同時撮影:小物(ギター、サッカーボールetc)であれば同時撮影可能。大物(ドラムセット等 影になる部分が多いもの)は要相談。
撮影料金:通常撮影の場合、2021年10月末まで無料

プレスリリースはこちら

Top Image : ©2020 curiosity, inc.

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