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2024.11.19
知財ニュース
カリフォルニア大学バークレー校、二酸化炭素を吸収できる粉末「COF-999」を開発
カリフォルニア大学バークレー校のOmar Yaghi氏らは、二酸化炭素を吸収できる粉末「COF-999」を開発したと発表した。わずか200グラムの粉末で、20キログラム(44ポンド)の二酸化炭素を吸収できるのだという。これは1年間で木1本分に相当する量とのことだ。
「COF-999」は、二酸化炭素と結合するアミンが内部に含まれた粉末で、空気中の二酸化炭素を素早く吸収する。複数の細孔がある多孔質構造で、表面積が大きくなり二酸化炭素をより効率的に吸収することが可能になる。
乾燥条件下で0.96mmol(1gあたり)、相対湿度50%で2.05mmol(1gあたり)のCO2を吸収することができる。また、低温の60°C(140°F)で、加熱すると吸収した二酸化炭素を放出することもできる。
Omar Yaghi氏は、「このCOFは化学的にも熱的にも安定した強力なバックボーンを持ち、エネルギー消費量が少なく、容量損失なしで100サイクルに耐えられることが実証されています。このような性能を示す素材は他にありません」と述べている。
Top Image : © カリフォルニア大学 バークレー校