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2024.05.21
知財ニュース
AI活用の教育プロジェクト開始、WHITEと日本経済大学が提携
マンガ形式のDX人材育成サービス「MENTER」を提供するWHITE株式会社と日本経済大学は、大学教職員の業務時間削減と教育の質向上を実現するため、AIを活用した教育革新パートナーシップ契約を4月25日に締結した。2024年春には共同プロジェクトの第一弾として、教授の授業支援を行うTA(Teaching Assistant)の役割を果たすAI搭載バーチャルアシスタントを導入した授業を実証実験として進めていく。
プロジェクトは、AIやオンライン学習など必要に応じてさまざまなソフトウェアを使いこなし、次世代の教育環境を創造することが目的。
具体的には「AIを活用した伝統的な授業スタイルの変革」「情報リテラシー等の先端教育科目の強化」「人材不足による教育の質低下に対しテクノロジーでアプローチ」「各種実証実験」の4テーマを軸に進められていく。
すでに準備を進めているものとして、ChatGPTを同プロジェクト向けにシステムへ独自に組み込んだ大学用のAI「T-AI (ティー・エーアイ)powered by OpenAI 」がある。
これは、例えば大教室の授業において学生一人ひとりの質問に対して回答提供したり、出席確認や提出物管理などの事務作業を支援することができ、TAとしての役割を果たす事が可能。さらに、教授とAIが協働して授業を運営することで、個別指導により近い形の新たな教育環境構築を目指していくという。
教師1名が生徒30名に従来型授業を提供するよりも、教師1名に対し生徒1名の個別指導型の方が習熟率は高いことが科学的研究によって明らかになっているものの、現実的には、教師の数や予算を用意することは難しい。
今回のプロジェクトでは、生徒1名に対して1台のバーチャルアシスタントという構成をとることで、教育の質を向上させることができるかどうかの検証が進められていく。
Top Image : © WHITE 株式会社