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2024.10.31
知財ニュース
Adobe、3Dデザインツール「Project Neo」ベータ版を公開―Illustrator連携、アニメーション作成も
Adobeは、ウェブ上で利用できる3Dデザインアプリ「Adobe Project Neo」のベータ版を10月14日、リリースした。ロゴ、アイコン、インフォグラフィックなど、奥行きと立体感を持つデザインを、これまでよりはるかに簡単に、そしてスピーディーに作成できる。Project Neoで作成したデータは画像やアニメーションとして出力可能。また、ベクター画像形式に変換してIllustratorで編集を続行することも可能だ。
従来、3D効果を出すには複雑な操作や膨大な時間が必要だったが、Project Neoは直感的なインターフェースとリアルタイムの調整機能により、そのプロセスを劇的に簡略化。ベクターの照明や影もダイナミックに調整でき、時間を大幅に節約しながら、柔軟性とコントロール性を兼ね備えたデザインを実現する。
IllustratorなどのAdobe Creative Cloudツールユーザーには馴染みやすいインターフェースで、シェイプエディター機能も既存のワークフローにシームレスに連携できる。3Dの専門知識がなくても、簡単に立体的なコンポジションを作成し、デザインワークフローを加速することが可能。
作成したアートワークはSVG形式でIllustratorに直接送信し、編集・改良もできる。3Dタイポグラフィにも対応し、3Dタイポグラフィとシェイプを組み合わせて、印象的なビジュアルを作成することも可能。クライアントの要望やクリエイティブな探求に応じて、タイポグラフィのバリエーションも迅速に作成できる。
リアルタイムの共同閲覧機能により、チームメンバーやクライアントとのコラボレーションも強化される。デザインコンポジションのリンクを共有するだけで、誰でも異なる角度から確認し、変更のリクエストや承認プロセスをスムーズに進めることができるという。
さらに、Project Neoのコミュニティギャラリーでは、他のデザイナーの作品からインスピレーションを得たり、制作プロセスをタイムラプスで確認することも可能。また、コンポジションの作業を逆転させることで、使用されたテクニックを学ぶこともできる。
Project Neoはすでにベータ版が公開されており、Adobeのアカウントがあれば無料で使用可能。
Top Image : © Adobe