News

2022.02.24

知財ニュース

「フォートナイト」運営のEpicGamesが「Megaverse」を商標登録―10億ドル以上の資金を元にメタバース市場を開拓か

19br-keyart-egs-launcher-pdp-2560x1440-2560x1440-7cd2d7f2b140

海外メディアの報道によれば、人気ゲーム「フォートナイト」などを運営する米ゲーム会社のEpic Gamesが2021年末に「Megaverse」という名称を商標登録したという。Epic Gamesは2021年4月にメタバース事業推進のために、ソニーグループを含む投資パートナーから総額10億ドル(約1152億円)の資金を調達した。それに先立ち2020年7月には、ソニーグループから2.5億ドルの出資を受けている。

具体的なサービスは明らかにされていないが、10億ドル調達を発表する際、CEOであるティム・スウィーニー氏は、「Epic Gamesと我々のメタバースに対するビジョンに賛同していただいた投資家に感謝します。この投資はUnreal EngineやEpicのオンラインサービス、Epic Gamesストアでゲームを販売する開発者やクリエイターたちに活力を与えると共に、フォートナイト、ロケットリーグ、Fall Guysなど“接続されたソーシャル体験”を構築する事業の加速に役立ちます」とコメントしている。

メタバースの比喩として「接続されたソーシャル体験」や「接続された世界」はよく使われる言葉であり、1つのゲーム世界だけでなく同じキャラクターを使って異なる世界に飛び込めるといったビジョンが描かれる。同社の人気タイトル「フォートナイト」だけでなく、「ロケットリーグ」や「Fall Guys」など複数のタイトルがあげられたことからも、Epic Gamesは「Unreal Engine」やオンラインサービスを使った、いくつものゲーム世界の構築を目指していると想定されている。

NVIDIAが2020年に「NVIDIA Omniverse」を公開し、2021年にはFacebookが「Meta」に社名を変更している。2022年には、MicrosoftがActivision Blizzardを買収するなど、欧米ゲーム業界は「メタバース」を中心に急速に動き出している。「Megaverse」の今後の動きにも注目していきたい。

ニュース原文はこちら

Epic Gamesの公式サイトはこちら

Top Image : © Epic Games

広告