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2021.12.17

知財ニュース

KDDI総研、触覚技術でオンラインでも相手の気配を伝送するソファ「Sync Sofa」を開発

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KDDI総合研究所は11月25日、触覚技術により、オンラインで相手が離れていても身近にいる感覚を感じるソファ「Sync Sofa(シンクソファ)」を開発したと発表した。「身振り手振り」や「あいづち」、「肩や背中をなでる」といった相手の感覚を、ソファ型コミュニケーションシステムを通して距離に関わらず伝送するとのこと。

「Sync Sofa」はディスプレイ、カメラ、スピーカー、マイク、振動アクチュエーター、加速度センサーを搭載したソファ型コミュニケーションシステム。ソファに搭載した複数の加速度センサーとマイクからの信号をもとに、相手の動作や反応を表現する触感や振動をリアルタイムに合成し、映像と連動した形で、振動アクチュエーターでソファ座面、背面にディスプレイの相手の動作で生じる音や振動を伝送する。

さらに、体験者の視点位置に応じた相手の映像、発話位置をディスプレイ上に忠実に再現することで、触覚・聴覚・視覚を再現し、相手と隣り合う感覚を再現するとのこと。

Sync Sofa

昨今、コロナ禍を受けてオンラインコミュニケーションの機会が増えているが、KDDI総合研究所では、オンラインイベントなどでの感動体験の創出に「隣り合う」コミュニケーションスタイルが親しみを生み出すと着目し、オンラインでもまるで隣にいるような感覚の再現と提供を目指したとのこと。オンラインでのファンサービスや、YouTubeのような動画配信者のイベントなどへの活用により、オンラインコミュニケーション体験を豊かにするとしている。

同研究所は今後も、五感の再現・表現技術がコミュニケーションにもたらす影響を順次分析するという。また様々なパートナーとの連携を図り、より大規模な空間での五感体験の実現に向け研究開発を進めるとしている。

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Top Image : © 株式会社 KDDI総合研究所

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