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2021.11.08
知財ニュース
ANA系スタートアップ、世界初の瞬間移動サービス「avatarin」ベータ版を提供開始─アバターで行きたい場所へ
ANAホールディングス発のスタートアップ企業であるavatarin株式会社は、世界初の瞬間移動サービス「avatarin(アバターイン)」ベータ版の提供を開始した。
avatarinは、観光地などの離れた場所にあるアバター(分身ロボット)を操作し、現地を見て回ったり、現地の人と会話ができるサービス。自宅のパソコンから遠隔操作ロボットのアバター「newme(ニューミー)」に接続して現地の映像を見ながら、実際にその場にいるかのように、興味に応じて移動や会話ができる。そのためavatarinは、「瞬間移動」の旅を体験できるサービスと位置づけられている。
avatarinの提供は今回が初めてではない。2020年の夏休みシーズンには、トライアルキャンペーンとして期間限定でサービスを提供。トライアルを経て、2021年7月にはnewmeの走行性能・安全性の改善、稼働時間の増加など、ハードウェア面での全面改良を実施し、今回のベータ版提供に至っている。
avatarinのサービスは、トライアルを実施した4施設と今回新たに追加された2施設の計6施設で提供される。追加された施設は「白い恋人パーク」と「沖縄美ら海水族館」で、既存施設は「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」「渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館」「箱根ガラスの森美術館」「新屋島水族館」。いずれの施設も30分間のアバター旅行体験ができる。
白い恋人パーク(北海道)
沖縄美ら海水族館(沖縄県)
円形劇場くらよしフィギュアミュージアム(鳥取県)
渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館(埼玉県)
箱根ガラスの森美術館(神奈川県)
新屋島水族館(香川県)
ANAホールディングスは、航空事業に次ぐ事業の柱を育てるためノンエア事業の展開に力をいれており、本アバター事業もその1つとなる。avatarin(株)らはベータ版の提供でユーザー目線による意見や声を集め、より良いサービスを目指していくという。avatarinが国内だけでなく海外施設でも展開されれば、世界はもっと身近になりそうだ。
Top Image : © avatarin 株式会社