News
2026.03.02
知財ニュース
山口大学、群馬の鉱山でレアアースを含む新鉱物4種を発見

山口大学の研究グループは1月23日、群馬県みなかみ町の茂倉沢鉱山において、レアアース元素(ランタン、セリウム)を主要構成元素とする赤坂簾石グループの新鉱物4種を発見したと発表した。これらの鉱物は国際鉱物学連合(IMA)により新種として承認されている。
この発見は、山口大学大学院創成科学研究科の永嶌 真理子若手先進教授、東京大学物性研究所の浜根 大輔博士、アマチュア鉱物研究家の大西 政之氏、宮島 浩氏,原田 明氏らによる研究グループによるものだ。発見された新鉱物は以下の4種。
セリウムバナジン赤坂簾石
セリウム赤坂簾石
ランタン赤坂簾石
ランタンバナジン赤坂簾石
4種のうち1種は2024年10月3日付で国際鉱物学連合(IMA)によって新種として承認され、その後の追加調査により同鉱山からさらに3種の新鉱物が発見され、2025年5月3日付で承認された。
模式地である茂倉沢鉱山は層状マンガン鉱床で、4種類の新鉱物はバラ輝石に富む岩石に含まれる石英レンズ中に存在する。いずれも暗褐色の柱状結晶で、これら4種を区別するには化学分析と結晶構造解析が不可欠だ。今回発見された新鉱物はいずれも赤坂簾石に分類される種で、ランタンやセリウムなどのレアアースが濃集している。
これらはレアアース元素の局所濃集機構やマンガン鉱床における元素分配の理解に新たな知見を与える成果といえる。
学術雑誌「Journal of Mineralogical and Petrological Sciences」掲載の論文はこちら
Top Image : © 山口大学

