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2025.11.21
知財ニュース
ORPHEのセンサ内蔵型スマートインソール「ORPHE INSOLE」が、「CES 2026」で最高賞を受賞

モーションデータプラットフォームを開発するORPHE(オルフェ)は、同社のセンサ内蔵型スマートインソール「ORPHE INSOLE」が、世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」において、Sports & Fitness部門で最高賞にあたる「Best of Innovation」を受賞したと発表した。CESは米国ラスベガスで毎年開催される世界的なイノベーション展示会で、世界中の企業が次世代テクノロジーを競う場として知られている。
「ORPHE INSOLE」は、通常の中敷きと交換して靴に入れるだけで、歩行データを高精度に取得できるスマートインソールだ。内蔵された6軸モーションセンサ(加速度・ジャイロ)および6点の圧力センサが足裏の圧力分布や足の動きをリアルタイムに計測し、歩行分析や姿勢改善、スポーツパフォーマンス向上などに活用できる。
インソール本体は厚みを抑えつつ、高いクッション性を備えており、長時間の装着でも快適。約24時間の連続駆動が可能で、実生活の中で違和感なく着用できる。
専用アプリケーションや外部機器と連携することで、靴そのものを「スマートシューズ」として機能させることができ、スポーツ、フィットネス、ヘルスケアなど幅広い領域での応用が期待されている。
取得したモーションデータと圧力データは、ORPHE独自のアルゴリズムにより解析され、「足の高さ」や「地面に対する足の角度」などのフォーム指標を可視化。さらに「転倒状態の判別」など、動作安全性の評価も可能だ。
活用例
・ランニングやトレーニング時の足圧・姿勢を可視化し、ケガ防止やパフォーマンス向上に活用
・動画解析との同期により、様々な競技におけるコーチングの効率化をサポート
・バイオメカニクスやAI研究のデータセットとしても利用可能
(ORPHE ANALYTICS 2.0 製品紹介ページ)・工場や倉庫での転倒や腰痛ヒヤリ等の行動災害に係る動作を検知し、アラートを発報
(工場版ころばぬ 製品紹介ページ)・長時間作業に伴う歩行の変化を定量化し、作業員の健康管理を促進
・位置情報や推定WBGT(暑さ指数)も同時に取得し、工場や倉庫等の作業環境改善をサポート
ORPHEは今後も、足元のセンシングを核としたスマートシューズプラットフォームの普及を進め、歩行に関する理解と技術の進化を通じて、新しい歩行体験の創出を目指していくとしている。
Top Image : © 株式会社 ORPHE


