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大阪・関西万博
2025.09.25
知財ニュース
大阪・関西万博「静けさの森」を未来へ継ぐ新組織「静けさの森 共鳴機構(FoR)」設立

大阪・関西万博において、「静けさの森」の理念を未来へ継承するため「静けさの森 共鳴機構(FoR)」が設立されることが発表された。
これは、大阪・関西万博の象徴的な空間である「静けさの森」が、森に内包されるシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」エリアにある植栽も含め、閉幕後も残される方針を受け、「静けさの森 共鳴機構(FoR:Forest of Resonance)」が設立されるかたち。
万博閉幕直前の10月8日にはイベントとして、テーマウィークプログラム「共鳴と森-突き破る塔(1970)から開かれる空(2025)へ」が開催される。万博を通じて生まれた「静けさの森」プロジェクトの思想や共創のプロセス、そしてそれを未来へとどうつないでいくのか。未来社会における“共鳴”のあり方と、会期後のレガシー形成に向けた展望を語り合うイベントとなっている。
「静けさの森」は万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現するエリアとして会場中央に設けられているが、大阪市が、その植栽を会期終了後も保存する方針を示した。これを受け、「静けさの森アートプロジェクト」を手がけた宮田裕章氏(慶應義塾大学教授)と、建築監修を務めた藤本壮介氏(建築家)が共同代表に就任し、「静けさの森 共鳴機構(FoR)」を新設する。
同機構は、生態系保全、次世代教育、文化芸術、国際連携といった活動を通じて、人と自然、地域と世界のつながりを深めることが目的。また、万博閉幕の1週間前となる10月8日には、「静けさの森」に関わった宮田氏、藤本氏、ランドスケープデザインディレクターの忽那裕樹氏、そして「Better Co-Being」の建築設計を担当したSANAA(妹島和世氏、西沢立衛氏)らが登壇し、これまでの取り組みの意義や、未来への継承について語る特別プログラムとして「共鳴と森-突き破る塔(1970)から開かれる空(2025)へ」を会場内テーマウィークスタジオにて10月8日(水)に開催する。
同イベントでは、万博を通じて生まれた「静けさの森」プロジェクトの思想や、多様な関係者が協力し合う「共創」のプロセス、そして閉幕後のレガシーとしてどのように発展させていくかといった展望が語られる予定。来場者は万博チケットがあれば参加可能で、詳細は公式サイトにて発表される。
Top Image : © 一般社団法人 better co-being