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2024.11.25

知財ニュース

大阪・関西万博「スイスパビリオン」―万博史上最小のエコロジカルフットプリントを目指す

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2025年4月13日~10月13日開催の大阪・関西万博において、スイスパビリオンでは活力ある未来のための解決策とシナリオを探求する対話型プログラムとして「Vitality.Swiss(バイタリティ・ドット・スイス)」を実施する。

スイスは、この大阪・関西万博において人間の活動が環境にかけている負荷を示す指標「エコロジカルフットプリント」が最も小さいパビリオンを目指している。

2022年12月にスイス連邦議会は、アジアにおける最も重要な経済パートナー国のひとつである日本が開催国であるという点を重視し、政治的および多国間レベルにおける緊密な協力関係を考慮して、1940万スイスフランの予算を可決している。

スイスパビリオンは「生命(ライフ)」、「地球(プラネット)」、「人間拡張(オーグメンテッド・ヒューマン)」の3つをテーマにしたパビリオン。緑豊かな景観の中に5つの「球体」を埋め込んだ球体建築が印象的なデザインだ。

20241124 news06 © スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス

展示室のシェルは、軽量構造で支えられたフォイルで構成されている。重量は400kg以下と従来の建築物の1%程度で、2〜3台の運搬用自転車で運ぶことができる。このフォイルはリサイクル可能で、万博終了後は特別にデザインされた家具に加工される予定なのだという。

20241124 news06 © スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス

20241124 news06 © スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス

この大阪・関西万博スイスパビリオンに関連し、京都工芸繊維大学KYOTO Design Labは、スイスパビリオンの計画・設計チームの一つであるManuel Herz Architects(マヌエル・ヘルツ建築事務所)と共同でデザインスタジオを開催する。

このスタジオでは、スイスパビリオンの建設で使用される素材を活用し、11月に開催される同大学の大学祭「松ヶ崎祭」に合わせて大学キャンパス内で展示するパビリオンをデザインし、実際に建設するとのこと。また制作プロセスの記録映像は、スイスパビリオンで展示される予定だ。

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Top Image : © スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス

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