News

大阪・関西万博

2025.08.20

知財ニュース

大阪・関西万博で開催、未来型ロボコン「XROBOCON」―現実と仮想が融合する次世代ロボ競技

16287-301-1d7db24a2c1f1d0f59ac7f3622fb867c-1123x793

8月26日と27日の2日間にわたり、大阪・関西万博のEXPOホール「シャインハット」にて、NHKエンタープライズが主催する次世代ロボット競技会「XROBOCON」が開催される。

同大会は、現実の物理的なロボットと、仮想空間上に精密に再現された「デジタルツイン」とを融合させた、かつてない形式のロボットコンテストだ。

16287-301-1ab0ce1cb6ad0c9a9512ad79d4099837-1920x1080

競技の根幹を支える技術として、リアルタイム3Dプラットフォームの世界的リーダーであるUnityが採用され、Powered by Unityとして技術協賛を行う。

同大会では、約100名の参加者がAI、ロボット工学、ゲームの戦略性を掛け合わせた競技に挑む。 各チームは、Unity製の3Dシミュレーション環境「バーチャルフィールド」上で、自律的に動くロボットのAI制御アルゴリズムを構築し、緻密な戦略を練り上げる。

競技本番では、そのAIに指示を出し、現実のフィールドでロボットを操作。同時に、バーチャルフィールド上のコインを相手より多く獲得することで勝敗が決まるという、現実と仮想空間が完全に連動した競技が展開されるという。

今回、XROBOCONの基盤技術としてUnityが選ばれた背景には、ロボット開発で広く使われるROSとの連携が容易であることに加え、様々な産業分野でのデジタルツイン活用の豊富な実績が高く評価されたことにある。さらに、Unity Asset Transformer(旧Pixyz)を用いることで、ロボットの設計に使われるCADデータを簡単かつ迅速にバーチャルフィールドへ取り込める点も、採用の決め手となった。Unity Japanは、参加チームがこれらの技術を最大限に活用できるよう、ツールの使い方に関する講座を実施するなど、手厚いサポート体制を整えている。

大会主催者であるNHKエンタープライズのプロデューサー、吉田拓史氏は、「AIエージェントがロボットをコントロールする点が、今回の競技の技術的な挑戦」だと語る。吉田氏は、デジタルツインと現実のロボットをいかに連携させてシミュレーションを行うかが成功の鍵となると指摘し、Unityの直感的な使いやすさが全チームにとって非常に重要なメリットであったと述べた。

「20年後のテクノロジーを生み出す」をコンセプトに掲げるXROBOCONは、未来のイノベーションを担う人材育成の場でもある。Unityは今後も、ゲーム業界で培ったリアルタイム3D技術やデジタルツインのソリューションを幅広い産業へ提供し、新たな価値の創出と発展に貢献していくことを目指していく。

プレスリリースはこちら

Top Image : © ユニティテクノロジーズジャパン 株式会社

広告