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2023.10.04

知財ニュース

LEGO、再生ペットボトルによるレゴブロックの製造を断念─CO2排出量を削減できないと判断

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デンマークの玩具メーカーであるLEGO(レゴ)が、再生ペットボトルによるレゴブロックの開発・製造を断念すると発表した。2年間のテストを経て、CO2排出量の削減につながらないと判断したためという。英フィナンシャル・タイムズが9月24日(現地時間)に第一報を報じ、9月27日にLEGOが改めてニュースリリースで明らかにした。

レゴブロックの素材には主に、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンを重合した樹脂)を用いている。ABSは、耐衝撃・耐熱性能などを持つプラスチック素材で、加工がしやすい。そうした性能を活用し、レゴ独自のブロック同士が結合・離反する「クラッチパワー」を実現している。

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ただ、ABSの製造原料には石油を使用する。そのため同社は、地球環境に負荷の少ない素材開発を推進。これまで、300種類以上の素材候補でテストを行ってきた。その中で例えば、サトウキビを原料とする植物由来のレゴパーツを開発。こちらは2018年より製品化され、レゴの木や葉といった植物パーツなどに用いている。

再生ペットボトルも素材候補の1つで、2021年頃に同素材のプロトタイプを公開。その時点では、クラッチ力を含む品質や安全性を満たす、持続可能な素材候補として期待されていた。

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LEGOは発表の中で、持続可能な素材開発のように、複雑で野心的な取り組みはうまくいかない時もあり、「これが革命の本質」と述べている。持続可能な素材でレゴブロックを製造する取り組みは、今後も継続する方針だ。

さらに、サステナビリティに関する取り組みへ注力すると言及。2025年までの4年間で、サステナビリティに関する投資を現行の3倍の14億ドルに増額。2050年には、同社でネットカーボンゼロを目指すという。

ニュースリリースはこちら
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Top Image : © The LEGO Group

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