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2024.10.23
知財ニュース
イギリス、国内最後の石炭火力発電所を閉鎖―G7で初の石炭火力発電所全廃の国へ
英国内最後の石炭火力発電所であるラトクリフ・オン・ソア発電所が、2024年9月30日に運転を終了した。この発電所を廃止することで、イギリスはG7で初めて石炭火力発電所を全て廃止した国となった。
credit : Uniper
ノッティンガムシャー州にあるラトクリフ・オン・ソア発電所はドイツのエネルギー企業Uniperが、1967年に運転を開始。同発電所は、200万世帯に電力を供給する2GWの発電能力があり、国の電気を灯し続ける上で重要な役割を果たしてきた。この発電所の閉鎖により、イギリスにおける140年以上にわたる石炭火力発電に終止符が打たれた。
credit : Uniper
石炭は最も炭素を多く排出する化石燃料の一つであり、有害な大気汚染の原因となっている。イギリス政府は、2015年に今後10年間で石炭火力発電を停止する計画を発表し、2021年にはその期限を1年前倒しにすることを発表していた。
イギリスは、発電における石炭の使用をなくすことで、COP26の議長国としての主要目標である地球の気温上昇を1.5度に抑える上で重要な役割を果たすことができるとしている。
Top Image : © Uniper