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2021.12.14

知財ニュース

特許庁が初のAIコンペ実施―商標審査のための技術公募、優れたモデルはシステムに採用

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特許庁と、データ分析コンペティションを中心としたプラットフォーム“Nishika”を運営するNishika株式会社は、同庁では初の試みとなる機械学習のコンペティション「AI×商標:イメージサーチコンペティション」を11月26日から実施すると発表した。最も優秀な成績を収めたAIは表彰の上、特許庁の特許審査システムに搭載する。

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同コンペティションは、特許庁が試験的に導入しているAI技術を用いた商標の先行図形検索システム(イメージサーチツール)の精度向上を目指し行うもの。特許庁では、既に商標審査の一部にAIを用いたイメージサーチツールが試験的に導入されているが、世界的に増加傾向にある商標出願件数に円滑に対応するために本コンペティションを開催し、類似商標画像を検知するモデルをコンペ形式で開発し、精度向上を目指す。

審査は、実際の商標画像など関連データを公開し、広く一般に課題解決のためのモデル開発を募る。優れた予測モデルは実際のシステムに採用するとともに、優れた技術やアイデアを持つ人材の発掘、イノベーションの促進なども期待する。

参加資格は特になく個人、団体問わず参加が可能。なお、ルールには、同一人物による複数アカウントからの参加は不可、オープンかつ無料で商用利用が可能なソフトウェアのみ利用可(Google Cloud Vision APIなど、有償のツールの利用は禁止)などがある。

賞金総額は50万円で、1位30万円、2位15万円、3位5万円。モデルの精度はコンペティションサイト上でリアルタイムで暫定的に評価・ランキング化される。コンペティションは1月31日まで開催され、2月中に審査選考を行い入賞者を決定する。

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コンペティション名称:
商標×AI:イメージサーチコンペティション(類似商標画像の検出)
URL:https://www.nishika.com/competitions/22/summary
コンペティション開始:2021年11月26日
コンペティション終了:2022年1月31日
入賞者決定:2022年2月中予定
賞金総額:50万円

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Top Image : © 経済産業省 特許庁

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