米Metaは現地時間10月11日、年次カンファレンス「Meta Connect 2022」の基調講演で、新型VRヘッドセット「Meta Quest Pro」を発表した。

「Meta Quest Pro」は同社の従来モデルのVRヘッドセット「Meta Quest 2」のハイエンドモデル。洗練されたデザインのほか、優れたMR（複合現実）体験を実現する高解像度センサーやシャープな視覚表現を実現するLCDディスプレイを搭載している。また、アイトラッキングや自然な表情機能により、ユーザーの姿を自然なかたちでアバターに反映。革新的な機能により、VRと複合現実の可能性を拡張するプロダクトとして期待されている。

ヘッドセットは、10個の高解像度なVR/MRセンサーや256GBのストレージ、12GBのRAM、VR用に最適化された新しいQualcomm Snapdragon XR2+プロセッサを搭載し、没入体験を向上。レンズも「Meta Quest 2」から大きく進化を遂げ、1インチあたりの画素数が137％、1度あたりの画素数が110%に向上し、より美しく鮮明になった。また、新しいセンサーアーキテクチャの採用や複数センサーを活用した映像の作成で、立体的な複合現実パススルーを備えている。近くのものや広い視野の場合でも、MRにおける奥行きの知覚を容易にし、視覚の歪みを軽減。より高品質で快適な体験を実現している。

Metaでは、個人ユースだけでなくビジネス用途も想定。物理環境と仮想要素を臨場感たっぷりに組み合わせることで、ソーシャルプレゼンスや生産性、共同作業の質を向上できるとしている。また、さまざまなアプリを活用することで大きなバーチャルワークスペースを設定したり、ユーザー同士で詳細な3Dモデルをリアルタイムで作成したりといったことも可能になるという。

「Meta Quest Pro」の価格は約22万6800円。日本でも2022年10月26日（日本時間）から発売している。また、同社では従来の「Meta Quest 2」も引き続きアップデート予定。「Meta Quest Pro」と補完しながらメタバース構築に向けたVRデバイスの未来を形作っていくという。

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