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2024.12.10
知財ニュース
ソニー、360度映像で移動中も楽しい時間、「MR Cruise」始動―タクシーやバス、電車などに搭載
ソニーグループ株式会社は、「Sociable Cart(ソーシャブルカート):SC-1」で運用してきた複合現実(Mixed Reality)体験を、新たに「MR Cruise(MRクルーズ)」として事業化し、2024年11月22日よりサービスを開始した。複合現実をあらゆる車両で体験できるようにする。
「Sociable Cart(ソーシャブルカート):SC-1」は、同社とヤマハ発動機が共同開発したドライバーのいない自動運転カートだ。人の視覚能力を超えるイメージセンサーが車両前後左右に搭載されており、360度全ての方向にフォーカスが合された映像で周囲の環境を把握できることに加え、搭載したイメージセンサーの超高感度な特性と、内部に設置された高解像度ディスプレイにより、乗員が夜間でもヘッドライトなしに視認できる。
また、イメージセンサーで周囲を捉えているため窓が不要で、その領域に高精細ディスプレイを配置し、広告の配信や様々な映像を車両の周囲にいる人に対して映し出すことができる。
このSC-1にはソニーが開発した融合現実感(Mixed Reality)技術が搭載されている。車内のモニターに映る周囲の環境を捉えた映像に様々なCGを重畳することで、従来は景色を見るだけであった車窓をエンタテインメント空間に変貌させて、乗員が移動自体をより楽しめるようになる。これまでゴルフ場や植物園、公園、ショッピングモール等、多様な場で展開し、累計2万人以上が乗車体験をしてきた。
「MR Cruise(MRクルーズ)」は、これまで培った複合現実体験をSC-1にとどめることなく、タクシーやバス、電車など、あらゆる車両に搭載できるようにしたコンテンツサービスだ。同社は、SC-1開発において培った技術を多様な場に展開し、「すべての移動を楽しい移動へ」進化させていくとしている。
Top Image : © ソニーグループ 株式会社
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