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2021.11.02

知財ニュース

米Netflix、AIに作らせたホラー映画を公開―40万時間分のホラー映画から学習

NetflixisaJoke

ストリーミング最大手の米Netflixは10月7日、公式YouTubeチャンネル「Netflix Is A Joke」にて、世界初のAIによって作られた短編ホラー映画『Mr.Puzzles Wants You To Be Less Alive』を公開した。

Netflixはこの映像を、「キートン・パティ氏(Keaton Patti・作家、俳優、コメディアン)と協力し、AIに40万時間分のホラー映画を見せて作られたオリジナル作品である」と説明している。同氏はAIと芸術の分野で深く知られており、コミック『アメイジング・スパイダーマン #25』の脚本を担当。同作品のスクリプト制作でも、彼が開発したbotを駆使して書かれたとされる人物だ。

4分23秒のこの動画。使用したAIの詳細や、学習に利用されたホラー映画は明らかにされていないが、映像には以下のホラー映画を彷彿とさせるシーンが登場している。

『ソウ(原題:Saw)』
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(原題:Interview with the Vampire)』
『13日の金曜日(原題:FRIDAY THE 13TH)』
『エルム街の悪夢(原題:A Nightmare on Elm Street)』
『悪魔のいけにえ(原題:The Texas Chain Saw Massacre)』
『ジェニファーズ・ボディ(原題:Jennifer’s Body)』
『ハロウィン(原題:Holloween)』
『ホステル(原題:Hostel)』
『ラストサマー(原題:I Know What You Did Last Summer)』
『チルドレン・オブ・ザ・コーン(原題:Children of the Corn)』

世間では10年後、単純作業系の仕事は全てAIに奪われるといった説もささやかれている。いずれは人工知能も、ホラー映画の恐怖のような人間的な感情を習得したり、映画の脚本家を担う日もそう遠くはないかもしれない。

『Mr.Puzzles Wants You To Be Less Alive』の映像はこちら
公式Youtubeチャンネル「Netflix Is A Joke」
Keaton Patti(キートン・パティ)氏の作品はこちら

Top Image : © Netflix

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