News
2024.02.19
知財ニュース
大阪労働局が日本初、メタバース上に「バーチャルわかものハローワーク」を開設─アバターで気軽に就活相談
国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社は、大阪労働局に協力し、日本初(※1)の常設型ハローワークとなる「バーチャルわかものハローワーク」を2月7日にオープンした。
「バーチャルわかものハローワーク」は、アバターによる簡易相談、セミナー動画の視聴、企業説明会への参加など、就職支援をメタバースでプレ体験してもらうことできっかけ作りを行い、必要な支援に繋げていくというもの。
エントランス。バーチャルわかものハローワークの入口となるエリア。
パソコンやスマートフォン等からインターネット上の仮想空間内にアバターで参加し、他者と双方向のコミュニケーションをとることが可能。場所を選ばずオンラインでアクセスできることにより、気軽に相談をしやすい環境を提供する。
インフォメーションエリア。「ハローワークの求人情報」「職業興味検査」「わかものハローワーク」「労働条件」「職業訓練」など、就活に役立つ情報を知ることができる。オンラインでハローワークへの求職登録もできる。
また、アバターを使用することで、匿名性を保ったまま相談できることも魅力。就職支援が必要な若者の中には、コミュニケーションや対面での相談に不安を抱える者、そもそも何をしたらよいのか分からない者が多く含まれているため、アバターによる気軽な交流が有効な手段として期待されている。
グランドホール。バーチャルわかものハローワークのメインエリア。アバターでコミュニケーションが可能。
シアターでは、就活ミニセミナーなど就活に役立つ動画を放映。動画はいつでも視聴することができる。
昨今の就活ではオンライン説明会やオンライン面接を取り入れるなど、自宅からでも参加しやすい環境が整いつつある一方、若者の完全失業率は全年齢平均に大して比べて高止まりが続いている(※2)。同社では、「就職支援が必要な若者が、もっと気軽にハローワークを利用できれば」という大阪労働局の想いに共感し、今回の制作と運営協力に至ったという。
同社は、「弊社でもアバター面接やアバター勤務を取り入れ、先進的な働き方を実施し、若者の就労意欲につながることを日々実感している。今回の取り組みで、就労意欲があってもなかなか相談することが出来ない、どういった職業があるかわからない、という方に情報が届くようなサービスになれば」と今後に期待を示した。
※1大阪労働局調べ 2023年1月31日時点
※2完全失業率(2023年11月分)15~24歳:4.3% 25~34歳:3.5% (全年齢平均:2.5%) 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」
Top Image : © クラスター 株式会社