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2024.06.13
知財ニュース
アニコム、ペットの感情を判定できるAIシステムの特許を取得―AIがペットの行動と感情を紐付け
アニコム損害保険株式会社を子会社に持つアニコムホールディングス株式会社は、AIを用いてペットの動画から感情を判定するシステムと、その感情判定方法について、日本の特許を取得したことを発表した(特許第7330258号)。
同システムは、ペットが撮影された動画からAIがペットの行動を検出し、その行動をもとにペットの感情を判定するというもの。
例えば、犬では「しっぽを振る」「あくびをする」「うなる」、猫では「瞳孔が丸くなる」「耳を前へ向ける」など、ペットの行動と「嬉しい」「甘える」「警戒」「怒り」などの感情を紐づけて判定を行う。
さらに同システムでは、犬や猫、鳥などのペットの種類やトイ・プードルやチワワ、柴犬などの品種もAIを用いて判定でき、その種類や品種に応じた感情判定も可能。ペットの種類や品種ごとに異なる行動と感情の対応関係を考慮することで、より正確に感情を判定することができるという。
同社は、ペットの感情を飼い主が適切に理解できれば、お互いのコミュニケーションがより円滑で深いものとなり、すれ違いやミスマッチ、ひいては社会問題でもある飼育放棄の解消にも繋がる可能性もあることを示唆。「このシステムにより、ペットと飼い主がより深いコミュニケーションを図れるようになれば」と期待を寄せている。
Top Image : © アニコムホールディングス 株式会社