News
2023.08.16
知財ニュース
米Meta、テキストから音楽や効果音を生成できるAIツール「AudioCraft」のオープンソース化を発表
米Meta Platformsは現地時間2023年8月1日、テキストから音楽や効果音を生成できるAIツール「AudioCraft」のオープンソース化を発表した。
「AudioCraft」は、プロンプト(命令文)から音楽を生成する「MusicGen」(6月にオープンソース化済み)と、効果音やサウンドスケープを生成する「AudioGen」、ニューラルネットワークベースのオーディオ圧縮コーデックの「EnCodec」(昨年11月に公開済み)から構成。このうち、「EnCodec」は改良により高品質な音楽生成が可能になったという。
Metaは公式ブログで「AudioGen」と、「MusicGen」のサンプルをそれぞれ2件ずつ公開済み。「風に吹かれながら口笛を吹く」「サイレンとエンジン音が近づき、通り過ぎる」効果音や、「トロピカルなパーカッション入りで、キャッチーなメロディーと陽気なリズムが特徴の、ビーチにぴったりのポップダンストラック」「アーシーなトーン、環境を意識した、ウクレレを取り入れた、ハーモニー、爽やか、気楽、オーガニックなインストゥルメンテーション、穏やかなグルーヴ」などの音楽がブログから試聴できる。
なお、「AudioCraft」のインストールには、少なくとも16GBのメモリを備えるGPU、Python 3.9、PyTorch 2.0.0が必要。同社では、ミュージシャンやサウンドデザイナーのインスピレーションにより、ユーザーが新たな手法で楽曲を制作・反復できるツールであるとし、「ユーザーが何を生成するのか楽しみだ」とコメントしている。
「Meta、音楽生成AIモデル「MusicGen」をオープンソースで無料公開─テキストや既存の曲から音楽を生成」(ニュース記事)
Top Image : © Meta