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2021.10.29

知財ニュース

アサヒがAIを活用した“棚割り自動生成システム”を導入―業務時間を従来比で約65%削減

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アサヒグループホールディングス株式会社は、株式会社PKSHA Technologyが開発した「PKSHA Retail Intelligence」を導入し、個々の店頭に適した棚割り生成工程をAIで自動化する取り組みを始めると発表した。グループ会社のアサヒ飲料にて2021年11月からテスト運用を開始し、2022年春の本格運用を目指す。

通常、人力による棚割り業務は、小売り企業の売り上げ分析に基づいて最適な品揃えを検討し、売り場ごとの陳列を決定。各店舗の利用客の購買行動や、取扱商品についての専門的な知識や経験を必要とし、すべての工程を手作業で行うため、年間で約2,400時間と膨大な作業時間を必要とする。

アサヒ棚割り

今回、棚割り業務の一部である、個店の売場の陳列棚に合わせた棚割りを生成する工程でPKSHAのシステムを導入することで自動化し、年間で約2400時間かかっていた棚割り業務に費やす時間を約65%削減できるという。

近年あらゆる業種で注目を集めるAIを活用した棚割りは、業務改善と売り場づくりの効率化が期待されるが、従来どおりの手作業による売り上げ分析や品揃えの決定工程に関しても、将来的にはAI技術による自動化を目指し、また、アサヒ飲料以外のグループ会社への導入も視野に入れている。

アサヒ飲料では、自動化による余剰時間を活用し、営業活動における提案強化や、流通企業の課題解決に取り組み、グループ全体でデジタルを活用した業務の高度化や効率化、DXの取り組みを加速していくという。

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Top Image : © getty images

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