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2024.06.05

知財ニュース

KDDI、海上自衛隊の練習艦にStarlink導入、高速通信実現へ―航海中でも最大220Mbpsの通信可

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KDDI株式会社は、5月20日から世界一周の遠洋航海訓練を開始した日本国練習艦隊の練習艦『かしま』『しまかぜ』に対し、Starlinkの海上向けサービス「Starlink Business マリタイムプラン」を導入した。

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「Starlink Business マリタイムプラン」とは、数千機の低軌道周回衛星によって提供され、従来よりも大幅な高速化、低遅延化を実現した通信サービス「Starlink」の海事向けサービス。

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同サービスの導入により、航海中にダウンロード速度最大220Mbpsの通信が利用可能となり、今回の約180日間にわたる遠洋航海訓練に参加する隊員の職場環境改善に貢献する。

陸上から遠く離れた海上は基地局からの電波が弱くなるため、通常の携帯電話の高速通信の利用は困難。これまで、静止軌道衛星を用いた衛星通信サービスを活用してきたものの、情報量やデータ量の増加により、船陸間のリアルタイムでの情報通信が課題視されてきた。

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海上自衛隊の隊員からは洋上でも陸上と同じ高速インターネットを必要とする声が多く、陸上との情報格差解消のため職場環境の向上が求められてきた。同サービスの導入で職場環境の改善を行うことにより、若手隊員の確保も狙いたい考え。

同社は今後、2027年までに艦隊の9割にStarlink導入を目指している海上自衛隊の職場環境のさらなる改善に向け、艦艇へのStarlinkの導入を支援していきたい、としている。

プレスリリースはこちら

Starlink Business マリタイムプラン

Top Image : © KDDI 株式会社

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