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2025.11.25
知財ニュース
Nike、“空気で暖かさ調整”する革新的ジャケットを発表―米代表チームがミラノ大会で着用へ

Nikeは、温度を自在に調整できるNike史上最も技術的に優れた「Therma-FIT Air Milanoジャケット」を発表した。今冬ミラノで行われる大会で、チームUSAのアスリートたちが着用し、公式メダルセレモニーの装いとして、最新のNike Airテクノロジー製品が初披露される予定だ。
「Therma-FIT Air Milanoジャケット」は、A.I.R.(Adapt. Inflate. Regulate.)テクノロジーを搭載したジャケットで、軽量で汎用性が高く、アスリートのニーズに応じて暖かさが変化する。
業界をリードするNikeのAirテクノロジーに、革新的な素材とコンピュテーショナルデザインを融合させ、あらゆる環境下でアスリートが自らの体温を自在にコントロールできるように設計されている。
バッフル内のエアを膨張・収縮させることで、重ね着や着脱不要でリアルタイムに体温を調整。エアの膨張・収縮はたった数秒で行うことができ、薄手のパーカーから中厚手のパッファージャケットのレベルまで、幅広い暖かさを自在にコントロール可能だ。また、この機能は、耐久性と柔らかな肌触りを両立した、革新的な2層構造の複合ラミネート素材によって実現しているとのこと。
ジャケットは、Nike Functional Innovative Technologies(FIT)システムにおける各素材技術と連動。Therma-FITの保温、Aero-FITのクーリングテクノロジー、速乾性を備えたDri-FITソリューション、そしてStorm-FITのウェザープロテクションと相互に補完し合い、機能性をさらに高めている。
さらに、Nikeが20年以上にわたって築いてきたNikeインフレータブル(膨張式)アウターの歴史を受け継ぐジャケットでもある。その原点は「ACG Airvantageインフレータブル ジャケット」に始まり、最近ではISPA Adapt Sense Airへと進化を遂げている。
今冬、ミラノ大会でのメダルセレモニーでチームUSAのアスリートたちがAir Milanoを着用し、披露される予定だ。チームUSAの各ジャケットには、独自の立体デザイン要素に加え、カスタムメイドのACGポンプ、メタリックツイルのロゴ、裏地にはチームの本拠地であるコロラド州コロラドスプリングスの「ガーデン・オブ・ザ・ゴッド」を描いたグラフィックがあしらわれている。アクセシビリティ機能として、裾内側にサムループを配置し、パラリンピック選手が簡単に開け閉めできるようマグネット式ジッパーも採用されている。
各機能は、コロラドでの380時間を超える着用テストにより調整を重ねてきたのだという。多様な環境下で、アスリートたちにこのジャケットを着用してランニング、ハイキング、サイクリング、スキー、スノーボードなどのアクティビティを行ってもらい、あらゆる動きと一日のあらゆる瞬間で必要な保温性を確保できることを実証した。
ダニエル・カイエンベ氏(アパレル プロダクト イノベーション マネジメント部エキスパート)は、「Air Milanoは、NikeのAirの歴史に新たな時代の幕開けを告げる、革新的で刺激に満ちた進化です。すべてのアスリートに、状況に合わせて変化するスマートな保温性を提供します」、「Air Milanoは、Nikeの真価を体現しています。アスリートの科学とデータに基づいたデザインを融合し、パフォーマンスを最大限に引き出す、反応型の進化したウェアを生み出しているのです」と述べている。
Top Image : © Nike


