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2025.06.18
知財ニュース
Spectee、全世界ニュースからのサプライチェーンリスク情報提供開始

株式会社Specteeは、グローバル・サプライチェーンにおけるリスク情報を一元管理し、リスク分析機能を強化する新機能を提供開始することを2025年6月6日、発表した。
この新機能は、全世界の報道機関が発信するニュース情報をもとにしたリスク情報アラートおよび分析機能を搭載し、Specteeのリスク管理サービス「Spectee SCR」および総合リスク情報サービス「Spectee Pro」サービスを通じて提供される。これにより、企業はサプライチェーンへのリスクをリアルタイムで把握し、迅速な対応を実現できるようになる。
企業や事業者にとって、サプライチェーンに影響を及ぼすリスクの管理は非常に重要であり、特に災害や地政学的リスク、気候変動といった課題に対処するためには、リアルタイムのリスクモニタリングが欠かせない。
Specteeは、これまでにSNSや公的機関のデータ、気象情報などからリスク情報を収集し、一元管理してきたが、今回、新たに全世界のニュース情報もリスク情報源として取り入れることで、より精度の高いリスク認識が可能となる。これにより、企業はニュース速報をもとに即座に影響を受ける製品やサプライヤーを特定し、危機がサプライチェーンに与える影響を即時に把握できるようになる。
製造業の多くでは、リスク発生時にテレビ報道から覚知した情報をもとに、サプライヤーに電話やメールで被害状況を確認し、その結果をエクセルなどで集計・報告するなど、大量の工数と時間を要している。さらに、夜間や休日の突発的なリスクにも即応する必要がある一方で、属人的になりがちで担当者の対応力に多く依存してしまう問題もある。
こうした課題を解決するため、Specteeでは世界中のリスク情報を一元管理し、あらゆる状況下でも的確かつ迅速にサプライチェーンへの影響を可視化することを実現しているとのこと。
Top Image : © 株式会社 Spectee