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2022.04.07

知財ニュース

日産、スープをこぼさずラーメンを運ぶ4輪電動トレイを開発―新型車「アリア」の技術から発想

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日産自動車は3月7日、新型車「アリア」に搭載される電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」の技術から着想を得て、スープをこぼすことなく、素早くラーメンを運ぶトレイを開発した。また、新開発のトレイが実際にラーメン屋のカウンターで客人へラーメンをこぼさず運ぶシーンを描いた「e-4ORCE ラーメンカウンター」ビデオを制作し、日産のウェブサイトにて公開した。

「e-4ORCE」は、前後に搭載された合計2基の電気モーターそれぞれのトルクを個別にコントロールすることで優れた加速性能を実現するとともに、減速時においても前後のモーターそれぞれで回生ブレーキを制御し、クルマの沈み込みや車体の揺れを低減させる4輪制御技術だ。

今回発表した「e-4ORCE ラーメンカウンター」は、素早く加速し、減速時の揺れを抑えるe-4ORCEの特徴をユーザーに分かりやすく伝える目的で制作された。

動画では、店主がツインモーターで走る電動のトレイにラーメンを乗せ、そのトレイが素早く、スープをこぼすことなく、客人の席へとラーメンを運ぶ様子が描かれている。出来立てのラーメンを顧客へいち早く届けるラーメントレイを通じて、「e-4ORCE」の加速性能や揺れが少ない乗り心地の良さを表現しているという。

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開発背景

「日産アリア」のe-4ORCEモデルは、前後に合計2基の電気モーターを搭載しています。それぞれのトルクを個別にコントロールすることで、加速時にはトラクション性能を向上させ、減速時においては前後のモーターそれぞれで回生量を調整し、ブレーキ時のクルマの沈み込みを減少させて車体の揺れを抑える制御をおこないます。またコーナリング時は、前後のモータートルクと4輪のブレーキを協調制御することで、ドライバーのステアリング操作に忠実で、滑らかで心地よいハンドリングを楽しむことができます。これらの制御によって、ドライバーの技量によらず、雨天時の濡れた路面や雪道など、様々な道路環境下において、ドライバーは安心して運転することが可能となり、同乗者に快適な乗り心地を提供します。

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Top Image : © 日産自動車 株式会社

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