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2024.06.10

知財ニュース

NHK放送技術研究所、伸縮可能なフルカラーディスプレーを開発

図1

NHK放送技術研究所は、伸縮可能なフルカラーディスプレーを開発したことを発表した。

柔軟なゴム基板上に液体金属を使った伸縮配線とマイクロLEDを形成したフルカラー伸縮ディスプレーで、実用化されれば、映像に包み込まれるようなドーム型のディスプレーなどを作ることができ、没入感や臨場感ある映像体験を楽しむことも可能になるという。

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今回開発されたのは、ゴム基板上に赤、緑、青色に発光する微細なマイクロLEDを格子状に形成した、伸縮配線で接続することで32×32画素のパッシブ駆動可能なフルカラーディスプレー。自由に変形でき、1.5倍に伸張させても安定して表示できる。

伸縮配線の材料には、液体金属を使用して開発された。従来の金属配線は、基板が変形すると電気抵抗の上昇や断線が発生するため、伸縮ディスプレーに適用することはできなかった。今回、金属配線の材料に液体金属を用いることで、伸縮させても断線することなく、低い電気抵抗を維持することができるという。また、液体金属の粘度を調整し、印刷技術による細い配線パターンの形成にも成功した。

今回開発したディスプレーは、5月30日から6月2日まで、NHK放送技術研究所で開催する「技研公開2024」で展示予定。同社は今後ディスプレーの高精細化と高画質化を図ったプロトタイプを作成し、2030年までの実用化を目指したいとしている。

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Top Image : © NHK放送技術研究所

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