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2025.12.15
知財ニュース
ナイキ、再生素材100%の環境配慮型クーリング素材「Aero-FIT」を発表―2026年大会で展開

Nikeは、⾼温多湿の過酷な環境下でもアスリートをサポートし、繊維廃棄物由来の再生素材を100%使用した「Aero-FIT」を発表した。
「Aero-FIT」は、単なるパフォーマンス⽤のアパレルではなく、クーリング・イノベーションの最⾼峰として、従来のナイキアパレル素材の2倍以上の空気の流れを導き、⾼温多湿の過酷な環境下でもアスリートが⻑時間、激しいプレーを続けられるようサポートする。
肌と⽣地の間により多くの空気を通す設計で、発汗効率を⾼め、試合がヒートアップした時にもアスリートの⾝体をドライに保つことができるのだという。独自のビジュアルで印象的な楕円形の軽量なメッシュが体温がこもりやすい部分の空気の流れを⾼め、通気性を向上させ、体熱の調整をサポートする。
「Aero-FIT」の開発では、さまざまな環境下における数百人のアスリートによる着用テストが実施されたのだという。アスリートたちのフィードバックや着用時の体感により、実際の環境下で優れた冷却機能を発揮し、快適性と動きやすさをもたらすことが確認されている。
ナイキのデザイナーは、ヒートマッピングや動きのデータを⽤いて⽷の調整やメッシュの配置など、「Aero-FIT」のあらゆる要素を設計。さらにデジタル設計図を活⽤し、アスリートの⽣理学や⽣体⼒学的情報をウェアに落とし込んだ。すべての⼯程においてステッチレベルの精度で開発され、ブランドが誇る最高の技術基準を満たしている。
また、「Aero-FIT」はナイキで初めて、繊維廃棄物由来の再生素材を100%使用したアパレル素材を採用している。これは、ブランドが⻑年取り組んできた環境負荷削減と、気候変動の影響に適応するアスリートを⽀援する取り組みにおける⼤きな成果となるのだという。
「Aero-FIT」は、2026年最⼤のスポーツイベントでナイキがサポートする各国サッカー代表チームが着⽤するキットとして世界デビューする。その後はナイキのスポーツプロダクト戦略に広く取り⼊れられ、世界中の多くのアスリートに通気性を⾼めるためのイノベーションとして展開される予定だ。
Top Image : © Nike


