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2022.01.05
知財ニュース
ウェザーニューズがIoT花粉観測機「ポールンロボ」開発―目の光でリアルタイムに飛散量を通知
年が明け暖かくなってくると、多くの人が気になり始めるのが、春の花粉シーズン。そんな花粉の季節の手助けとして、株式会社ウェザーニューズが、リアルタイムに花粉の飛散量を観測し知らせるIoT花粉観測機「ポールンロボ」を開発した。
「ポールンロボ」は、自宅やオフィスなどに設置でき24時間花粉飛散量を観測できるIoT花粉観測機。目、鼻、口をもつ直径約15cmの球体で、まるで人の顔のような見た目をかたどっている。口の部分から吸い込んだ空気中の花粉を内臓のセンサーで検知し、花粉の数によって目の色を、「白」「青」「黄」「赤」「紫」の5段階で変化させる。自宅やオフィスなどにどこでも吊り下げて設置でき、通信機能を内蔵しているため、Wi-Fiがなくとも電源さえあればどこでも観測が可能だという。
一般的に花粉観測に用いられていた「ダーラム法」では、限られた地点で観測をし、ガラス板に付着した花粉を顕微鏡で数えるため、情報の更新に時間がかかる上、1日単位での飛散量で観測を行なっていたが、「ポールンロボ」によって、リアルタイムに、時間ごと、地点ごとのより詳細な飛散状況を把握できるようになった。
ウェザーニューズでは、「花粉プロジェクト」として2005年から花粉症対策のためのユーザー参加型の取り組みを行なっており、今年度は全国の家庭・病院・企業などに向けて「ポールンロボ」1,000台の設置募集観測を行なっている。観測したデータは、ウェザーニューズに1分ごとに自動送信され、アプリ「ウェザーニュース」やウェブサイト「花粉Ch.」で無料公開するなど、毎日の花粉予報や通知サービスなどに活用されるとのこと。
Top Image : © 株式会社 ウェザーニュース