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2023.07.24

知財ニュース

Meta、大規模言語モデル「Llama 2」を無料提供─商用利用も可能、OpenAIにも匹敵

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Metaは7月18日(米国時間)、次世代のオープンソース大規模言語モデル「Llama 2」を発表し、研究および商用向けに無償提供を開始した。Llama 2のHPよりダウンロードできる。

「Llama 2」は、meta AIが2023年2月に発表した大規模言語モデル「Llama」の次世代版。事前学習バージョンと会話型ファインチューニング・バージョンのモデルウェイトとスターティング・コードが含まれる。

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さらにオープンソース化によるリスクを最小限に抑えるために、「レッドチーム演習」「透明性の概略図」「責任ガイド」「利用規定」など多くのリソースを提供する。また、モデルがどのように機能し、どのように改善される可能性があるかについてのフィードバックを得るため、「オープンイノベーションAI研究コミュニティ」「Llama for Impact Challenge」「オープンイノベーションAI研究コミュニティ」などの新たな取り組みも行なっている。

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今回のオープンソース化は、metaが10年以上に渡り取り組んできた取り組みの一環でもあり、起業家や研究者、企業などからの高いニーズや「Llama」を用いて達成された数々の卓越した功績を受けて実現されたもの。オープン化により、同一世代の開発者や研究者が迅速にストレステストを行えるほか、チームの使用状況を把握しながら使い方を学んだり、脆弱性を修正することもできる。

さらに、Llama 2はAzure AIモデルカタログで利用できるようになり、Microsoft Azureを使用する開発者はLlama 2を使って設計し、コンテンツフィルタリングや安全機能のためのクラウドネイティブツールを活用できる。また、Llama 2はWindows上でのローカル動作に最適化されているため、開発者は顧客がさまざまなプラットフォームで生成AI体験を享受できるようにするシームレスなワークフローの実現も可能。Llama 2はAmazon Web Services (AWS)やHugging Face、その他のプロバイダーで利用できる。

今回のオープン化のタイミングで、マイクロソフトとMetaは、長年のパートナーシップを拡大し、マイクロソフトはLlama 2 の優先パートナーとなる。マイクロソフトCEO・サティア・ナデラ氏は、「MetaはLlama 2の優先パートナーとしてマイクロソフトとのパートナーシップを一段引き上げ、生成AIにおける取り組みを拡大していく」と発表、世界中のビジネスに利益をもたらす基礎的なAI技術へのアクセスを拡大していく。

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Top Image : © Meta

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