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2026.03.05
知財ニュース
紙で作る電池が登場、シンガポール企業Flintが紙電池の生産段階へ

シンガポール企業Flintは、同社が開発する紙電池(Paper Batteries)がパイロット生産段階に入ったと発表した。これにより、研究規模の段階から、パイロット展開および顧客向け検証に対応する製造準備段階のセルへの移行が進められる。
この紙電池はセルロース系素材を使用した充電式電池だ。再生可能素材を主成分とし安全性の高い設計で、二酸化炭素排出量の削減に貢献できるとしている。また、この電池は発火・爆発リスクを低減する設計だとされている。
同社の創業者兼CEOであるカルロ・チャールズ氏は、「バッテリーの革新は化学だけにとどまらず、製造可能なものを作ることだ」と述べている。
同社は、この紙電池をCES 2026で技術デモとして展示し、性能などの詳細やデモンストレーションを行う予定だ。
また、同社はシンガポールでの生産拠点に加え、2026年以降の規模拡大に向けた準備や、サプライチェーンの多様化を含め、欧州での製造能力拡大に向けて、世界最大級の契約製造業者と協議を進めているという。
並行して、高密度充電式アプリケーションをターゲットとしたセルロース系化学製品の固体誘導体の開発も継続している。この技術は、鉛蓄電池や従来のエネルギー貯蔵システムが主流となっている市場に対応するよう設計されているとしている。
Top Image : © Flint

