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2022.12.22
知財ニュース
ファミリーマート、人型AIアシスタントで店長業務をサポート─2023年度末までに5,000店舗導入へ
ファミリーマートは、クーガー株式会社が開発した人型AIアシスタント「レイチェル/アキラ」を2023年度末までに全国のファミリーマート約5,000店舗へ導入すると発表した。店長業務のサポートを行い、店舗の省力化と運営力向上に貢献する。
「レイチェル/アキラ」は、店長業務をサポートし、店舗の省力化と運営力向上を図る人型AIアシスタント。店舗の売り上げに基づいた発注アドバイスや売場作りのポイントなど、店長が必要とする最適情報をスピーディに提供できるほか、新商品情報や週次情報などの提供、未実施事項の確認もできる。ファミリーマートでは、導入することで、SV(スーパーバイザー)の店舗指導との連携も視野に入れている。
同AIは、クーガー社の音声認識技術やゲームAI技術、膨大なデータを迅速に処理する検索技術により、各店舗の店長の特性や性格に合わせたコミュニケーションが可能という。学習意欲の高い店長にはより詳細なデータを提供したり、競争心の高い店長には地域内での販売順位を伝えたりと、モチベーションの向上につながるアドバイスができる。
また、同AIは、店舗に設置されたタブレット端末で稼働するため、事務所内だけでなく売場でも使用可能。同AIからの提供データをタブレット端末で手軽に売場で確認し、その場で商品の品揃えや売場作りに即時反映できる。
ファミリーマートでは今後、これまでSVが担当していた業務の一部も同AIで代替することで、SVの業務効率及び生産性の向上にも繋げていくとしている。
■人型AIアシスタント(レイチェル/アキラ)における主な機能
・店舗の状況や店長特性をもとに、最適な情報やコミュニケーションによって行動を促す
・売上、客数、各データに基づく参考情報の提供など大規模データの取り扱い
・新商品情報や各施策、週次情報などの提供、未実施事項の確認
・SVによる店舗指導との連携により店舗運営力の向上
Top Image : © 株式会社 ファミリーマート