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2024.12.17
知財ニュース
JR西日本、刃物から乗客を守る「防刃傘」を開発―近畿圏の車両に順次搭載
JR西日本は、鉄道車内のさらなる安全性向上を目指し、防刃傘を開発し、順次車両に搭載することを発表した。近畿圏内走行車両への搭載を予定している。
この防刃傘は、車内での緊急事態における防犯対策を強化するためのもので、これまで整備されてきた防刃手袋などの防犯グッズに続く取り組みとなる。
防刃傘は、刃物を持った人物と一定の距離を保ちながら対処するために設計されている。その特徴として、切れにくい特殊な布素材を使用した生地、高い強度を確保するための増加されたフレーム本数、非力な人でも扱いやすい軽量化された設計が挙げられる。さらに、長い柄を持つことで犯人と距離を保ちながら対応することが可能となり、緊急時に乗客を別の車両へ避難させる時間を確保する役割を果たす。
この防刃傘は、既存のアクリル製の盾に比べて軽量で取り回しが良いため、迅速な対応が求められる現場でも有用性が高いとされる。今後、近畿圏内を走行する車両への搭載が予定されており、今後、車内の防犯体制がさらに強化されることが期待されている。
Top Image : © JR西日本
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