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2023.12.07
知財ニュース
HyundaiとMotional、全電気式ロボットタクシー「IONIQ 5」を量産開始─2024年米国でサービス開始へ
Hyundaiと、世界的な自律走行技術のリーダーであるMotional社が共同開発した全電気式ロボットタクシー「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」が、2023年11月21日オープンのHyundai Motor Group新イノベーションセンターシンガポール(HMGICS)で生産開始される。
100%電気自動車の「IONIQ 5」は、米国連邦自動車安全基準(FMVSS)で認証された最初のSAEレベル4自律走行車の一つ。
IONIQ 5の初期型は最近、ロボットタクシーの品質、性能、成熟度とその自律走行技術を実証することを目的とした一連の評価を完了。IONIQ 5は商業生産に入り、初期モデルはすでにMotionalの米国施設に納車されたという。これらのEV車は2024年の商業サービス開始を予定している。
Motionalと同グループは、画期的なIONIQ 5の生産に向け、米国とシンガポールで1年以上にわたる限定モデルの試作車の試験を含め、数年間準備を進めてきた。
シンガポールに新たに開所されたHyundai Motor Groupイノベーションセンターシンガポール(HMGICS)は、高度なオートメーション、リアルタイムのモニタリング、データ評価を組み合わせ、生産の限界を打破しようと取り組んでいる。また、試験設備やキャリブレーション(校正)センターなど、自律走行車(AV)生産をサポートするHMGICS独自の高度な機能を備え、自立走行車に必要な診断、ソフトウェア開発、校正、検証作業を行い、SAEレベル4自律走行車の厳密な要件を満たし、展開準備が整っていることを確認する。
今回、IONIQ 5が米国連邦自動車安全基準(FMVSS)の認定を受けた最初のSAEレベル4自律走行車(AV)の一つとなったことを受け、Motionalのカール・アイアグネマCEOは「HMGICSは輸送革新のビジョン」と述べ、「この施設でIONIQ 5が生産されることを大変誇りに思うと同時に、史上初のFMVSS認定自律走行車を世界に紹介できることを楽しみにしている。厳しい連邦安全基準を満たし、大量商業化の準備が整った業界をリードするロボタクシーを開発できたのは、Hyundaiとの協力関係の賜物」と強調した。
Top Image : © Hyundai Mobility Japan 株式会社